フェルスタッペン「問題がある事は分かってた」相次ぐDNFに憤慨…タイトル防衛は「考えたくもない」
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F1第3戦オーストラリアGP決勝で2番手を走行しながらも終盤にメカニカルトラブルでリタイヤを余儀なくされたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、事前の段階から懸念材料があったと認めた。
レッドブルは前日の予選を終え、パルクフェルメ下にある1号車RB18の作業を行った。補助用ラジエーター、ディフレクター、クラッチ・アクチュエータなどの6パーツの交換に加えて油圧計のパラメータを変更した。
恐らくはレース前の段階から不安要素があったのだろう。これらの変更がリタイヤの原因と関連しているかどうかは分からないが、チェッカーを前にクルマを降りたフェルスタッペンは「問題があることは分かっていた」と語った。
「何であれレースは完走しなきゃらない。でもこういう結果になってしまった。タイトルを懸けて戦いたいなら起きてはならないことだ」
フェルスタッペンは39周目にピットからの指示を受けてターン2でクルマを停めた。開幕バーレーンGPに続く今季2度目のDNFとなった。選手権リーダーのシャルル・ルクレール(フェラーリ)との差は46ポイント差にまで開いた。
フェルスタッペンは「もう何マイルも離されてしまった。今はチャンピオンシップ争いのことなんて考えたくもない。それより何より重要なのはレースを完走することだ」と不機嫌そうに続けた。
「今日は全般的に、とにかく調子が悪く、ペースもあまり良くなかった。僕としてはひたすらタイヤをマネジメントして最後まで走り切る事を目指していた」
「見て分かるように2位はかなり余裕だったけど、シャルルに戦いを挑む余地はなかった。プレッシャーすら掛けられなかったんだからね」
「でも結局のところ完走すらできなかったんだから、本当に悔しいし、受け入れられないよ」
10日(日)に行われた2022年F1第3戦オーストラリアグランプリ決勝レースではフェラーリのシャルル・ルクレールがポール・トゥ・ウインを果たし、2位にセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位表彰台にジョージ・ラッセル(メルセデス)が上がる結果となった。
イモラ・サーキットを舞台とする次戦エミリア・ロマーニャGPは4月22日のフリー走行1で幕を開ける。