角田裕毅、計量で走行逃し「本当に苛立たしかった」とする一方「OKです!」と笑顔
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4月1日(土)のF1オーストラリアGP予選を12番手で終えた角田裕毅(アルファタウリ)は、計量に呼ばれてQ2で計測ラップを1回逃す事になり「本当に苛立たしかった」としながらも、最終的に「良いラップ」を刻めたとして「OKです!」と笑顔を見せた。
対チームメイト予選成績を3戦3勝としたアルバート・パーク・サーキットでのグリッド争いを経て角田裕毅は「良い予選になったと思います。終始、上手くペースを作り上げてパフォーマンスを最大限に発揮する事ができました」と振り返った。
「Q1はまずまずの結果で15番手でしたが、ラップ毎に一歩ずつ前進することができました。Q2では2回のプッシュラップを行う予定だったのですが、残念ながら計量ブリッジのせいで1ラップだけになってしまいました」
「フライングラップが1回しかなかった事を考えると、結果には満足していますし、チームとしてのパフォーマンスアップも満足のいくものでした」
車両重量検査ではテクニカル・レギュレーションで定められた最低重量を下回っていないかどうかがチェックされる。違反していた場合、または計量に関わるルールに違反した場合は失格処分が下される可能性もある。
アルファタウリは今回、ダウンフォースの向上を狙った新型フロア(ボディ、エッジ、フェンス)とディフューザーを持ち込んだ。
これらのアップグレードについてテクニカル・ディレクターを務めるジョディ・エギントンは「期待通りの空力パフォーマンスを発揮できたと思う」と前向きな評価を下した。
「これはローリング・エアロ開発プログラムの最初のステップであり、また、前進していくための良い基礎を形成するものだ。間違いなくポジティブだと言える」
ただ「Q3進出に足るペースはなかった」「中団での立ち位置を確立するにはまだ長い道のりがある」とも述べた。
AT04の競争力向上は、ニック・デ・フリースを含めたシーズン初のダブルQ2進出というリザルトにも表れている。
エギントンは「ユーキは予選を上手くまとめて12番手でフィニッシュした。殆ど全てを絞り出したと思う。ニックも堅実な走りを見せてくれた。ただセクター1が上手くいかず15番手でQ2を終えた」と付け加えた。
角田裕毅は「ロングランには取り組めていませんが、明日はクルマから最大限の力を引き出して、ポイントを獲得できるようにしたいと思います。楽しみです」と述べ、トップ10フィニッシュを目指していきたいと意気込んだ。
2023年F1オーストラリアGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手はジョージ・ラッセル、3番手はルイス・ハミルトンと、メルボルン勢が続く結果となった。
決勝レースは日本時間4月2日(日)14時にフォーメーションラップが開始され、1周5,278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。日本ではDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。