最下位ペレス「むしろ芝の上ばかり走っていた」悪夢は醒めず技術的トラブル再発
Published:
技術的なトラブルにより「コースより芝の上を走っている方が長かった」というFP3を経てセルジオ・ペレス(レッドブル)は、問題解決に自信を以て第3戦オーストラリアGP予選に臨んだものの悪夢は醒めず、最下位でセッションを終えた。
予選Q1、ペレスは最終プラクティス中に4度に渡ってロックアップを強いられた魔のターン3で再びタイヤスモークを上げた。コース外のグラベルに捕らわれ身動きが取れずノータイム最下位。「また同じ問題だ!直ってないじゃないか」と不満を漏らした。
失意の2位ランカーは「飲み込むのは本当に難しい。2つ目のブレーキングゾーンで予選を終えるなんて本当に残念だ。でも、もうどうすることもできない」と唇を真一文字に結んだ。
「今朝は兎に角、コースの至る所でシッチャカメッチャカな状態だった。コースというよりむしろ芝生の上を走っている方が多かった。技術的なトラブルがあったんだ」
「予選に向けて解決できたと思っていたし、かなり自信があったんだけど、ターン3でブレーキに触れた途端にご覧の通りだ」
「前を向くしかない。解決できることを願ってる。この状態でレースをするのは本当に厳しいだろうからね」
FP3から予選までは3時間半の猶予があった。なぜ直せなかったのかだろうか。原因についてチームは正確に把握できるのだろうか?
詳細についてペレスは口を閉ざしたが「レッドブルはレースまでに必ず解決してくれるはずだ」と述べ「問題を克服して力強いレースペースを発揮できると信じてるし、チームを全面的に信頼してる」と付け加えた。
チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「彼にとっては本当に酷い1日だった」とした上で、現在、問題について確認している最中だと説明した。
ただ、ペレスは「かなりハードにプッシュした」とも述べ、まずは様子を見ながら周回を重ねるべきだったとでも言いたげな様子を見せた。
前戦サウジアラビアGPでは同じRB19を駆るマックス・フェルスタッペンが15番グリッドから見事2位に返り咲いた。今年のレッドブルのマシンにはそれだけのポテンシャルがある。
ただペレスは、アルバート・パークでの追い抜きは楽ではないとして「ダメージを最小限に抑えて幾らかポイントを持ち帰りたい」と述べるに留めた。
2023年F1オーストラリアGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手はジョージ・ラッセル、3番手はルイス・ハミルトンと、メルボルン勢が続く結果となった。
決勝レースは日本時間4月2日(日)14時にフォーメーションラップが開始され、1周5,278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。日本ではDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。