メディアセッションに参加するレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、2022年3月17日F1バーレーンGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

初戦DNFのフェルスタッペン、信頼性不足の責任追及せず…重量増マシン+超高速ジェッダに興味

  • Published: Updated:

レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが2022年FIA-F1世界選手権第2戦サウジアラビアGPに先立ち、バーレーンでの失意のリタイヤとRB18の競争力、週末に向けての抱負を語った。

先週末の開幕バーレーンGPではフリー走行を通して非常に有望なパフォーマンスを示したものの、まだまだ新車「RB18」に対する理解が十分でない事もあり、予選では突如バランスを失いシャルル・ルクレール(フェラーリ)に僅差でポールを許した。

予選を終えてクルマを降りるレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2022年3月19日F1バーレーンGP予選Courtesy Of Red Bull Content Pool

予選を終えてクルマを降りるレッドブルのマックス・フェルスタッペン、2022年3月19日F1バーレーンGP予選

お椀型の個性的なサイドポッドを持つF1-75はレースでも強力なペースを発揮した。フェルスタッペンは3度に渡ってルクレールに仕掛けるも完全に抜き去るには至らず、チェッカーに向けて2番手を走行していたが、残り3周で燃料供給絡みのトラブルに見舞われ、まさかのリタイヤを余儀なくされた。

レッドブルのWリタイヤ、3つのシナリオ

フェルスタッペンは第2戦に向けて、結果の善し悪しに依らず全ては「チームとしての事」だと述べ、原因を究明しこそすれ信頼性不足の責任を追求せず、気持ちを完全に切り替えた様子をみせた。

「バーレーンGPは僕ら全員にとってもタフな週末だったけど、勝つも負けるもそれはチームとしての事だ。今週は更に強くなって戻ってくるつもりだ」とフェルスタッペン。

「僕らのパッケージは悪くない。実際バーレーンでは競争力があったし、その点は前向きだし、この先に控えるシーズンは長く、まだ1レースが終わっただけだ」

サウジアラビアGPの舞台、ジェッダ市街地コースは平均時速約250kmを誇る”世界最速のストリートサーキット”と銘打たれたサーキットだ。

コーナリング速度が変わらない場合、最小重量が798kgと重くなった今季のマシンに係る力は増加分だけ大きくなる。RB18はグリッドで最も重いマシンとみられており、フェルスタッペンはジェッダでのクルマの挙動とパフォーマンスに関心を寄せている。

「サウジアラビアのコースはまだまだ誰にとっても分からない事が多い新しいコースだ。湿度が高くて昨年のレースは本当に大変だった」

「今年は視界性を改善させるためにセクター1が少し調整されたらしいから、どう変化したのか楽しみにしてる」

「ここは超高速のストレートがある本当に速いコースだから、少し重くなった今年のマシンがどういうパフォーマンスを見せるか本当に興味深い」

「本当に楽しみだし、きっと楽しいレースになると思う!」


初開催を迎えた昨年のF1サウジアラビアGPでは、2度の赤旗と4度のバーチャル・セーフティーカー(VSC)が導入され、5台がリタイヤを喫する激動のレースをメルセデスのルイス・ハミルトンが制する結果となった。

F1サウジアラビアGPは日本時間3月25日(金)23時からのフリー走行1で幕を開ける。

F1サウジアラビアGP特集