レッドブルとアストンマーティン、サーキット仕様の「ヴァルキリー AMR PRO」を発表

ヴァルキリー AMR PRO CG画像

レッドブルとアストンマーチンは3月6日、スイスのジュネーブで開催されている国際モーターショーで、「ヴァルキリー AMR PRO(VALKYRIE AMR PRO)」を発表した。レッドブルの今季F1マシン「RB14」を手がけた空力の鬼才エイドリアン・ニューウェイが設計を担当している。

ヴァルキリーは、モータースポーツ界を代表するレッドブルとアストンマーチンの2チームが共同開発を進めているプロジェクトで、市販車仕様のロードモデルとサーキット仕様のAMR PROの2つのスーパーカーをラインナップに持つ。ロードモデルが世界150台の限定生産であるのに対して、AMRプロは25台限りの超限定モデルとなる。

搭載されるV12ハイブリッドエンジンは1,100馬力を誇り、時速362km/hを超える最高速を叩き出すとされる。カーボンファイバーを潤沢に使用した車体は僅かに1,000kg。サーキット仕様というだけあって、ロードモデルにあるヒーターやディスプレー等は取り除かれ、ガラス窓は全てポリカーボネート製に置き換えられる。

ロード仕様との外観の違いは、ダウンフォースの大幅増を狙って設計されたエアロ。ワイドになったボディワークと前後ウイングが目を引く。走行状況に連動する形で動的にエアロが変化するようだ。ニューウェイは、AMRプロは実用性を考慮せずに作られた完全なサーキット仕様マシンだと説明する。

「ロードモデルの時は、F1でのキャリアを通じて得たノウハウを様々な部分につぎ込んだ。でも、AMR PROでは、ロードモデルにあったような規制や実用性の制約を考慮せずに取り組むことができた。今回幾らか秘密を明かしたが、皆さんにラップタイムを予想してもらおうと思っているから、全てを公開してはいない。完全な姿はかなり印象的なものになる」

アストンマーティン・ヴァルキリーAMR Proのデリバリーは2年後の2020年だが、限定の25台は早くもソールドアウトとなっている。

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