アストンマーティン・ホンダ、ARM26の空力開発を“原則終了”。軽量化を除いて2027年型マシンへ移行

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アストンマーティン・ホンダは今後、2026年型F1マシン「ARM26」に空力アップグレードを投入せず、基本的に現行スペックでシーズン最終戦を迎えることになる。最高技術責任者を務めるエンリコ・カルディーレが明らかにした。

アストンマーティン・ホンダは第11戦ハンガリーGPで、待望の今シーズン初となる大規模な改良を投入。続く第12戦オランダGPでも、追加開発・アップグレード機会制度(ADUO)を利用したホンダの改良型スペック2パワーユニット(PU)と併せて、さらなる空力パーツを投入した。

一方、チーム代表兼マネージング・テクニカル・パートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは7月末のハンガロリンクで、これらに加えて第3弾となる車体側のアップグレードを計画しているとしていた。

空力改良はオランダGPで終了

だが、それは軽量化に関するもので、空力開発自体は原則として打ち切られていることが明らかになった。アストンマーティン・ホンダは今後、2027年型マシンの開発へ軸足を移すことになる。

カルディーレはオランダGPでのアップグレードに言及し、「これが、このマシンに予定している最後の空力開発になる」と説明した。

「例外があるとすれば、2027年型マシンを開発する中で、相関の確認に役立つという点で今年コース上で試す価値があるものを見つけた場合だ。ただ、現時点ではそれ以上の予定はない」

チームは現在、軽量化を狙うシャシー側のアップグレードを第15戦アゼルバイジャンGP前後に投入する計画であり、これによって規則で定められている最低重量に「大いに近づく」ことを期待している。

カルディーレは、「基本的にはそれ以降、その最終仕様のマシンをシーズン終了まで走らせることになる」と付け加えた。

相関の重要性「より重要なのはCFD」

ニューウェイは、大規模な改良を投入したハンガロリンクでの最大の収穫について、結果ではなく、シミュレーションで予測されていた性能向上が実際のコースでも確認できたことを挙げていた。

カルディーレは、一連のシャシー改良によって「特にレーストリムという面で成果が出ているように見える。無論、スティント中のマネジメントにも左右されるが、タイヤへの負担が少ない」と指摘した。

そのうえで、「開発の方向性が明らかに正しいことが確認できた。これは特に重要だ。なぜなら、このマシンが2027年型の出発点になるからだ」と語り、相関が取れていることの重要性について次のように説明した。

「重要なのは風洞との相関だけではない。それも大事だが、さらに重要なのはCFD(数値流体力学シミュレーション)との相関だ。CFDはマシン開発に使う主要なツールだからだ」

「風洞は、CFDで開発したものを評価し、シミュレーションとは異なる条件でテストする場所だ。CFD、風洞、実走の3つがすべて同じことを示していれば、自分たちのプロセスを信頼できるようになる。そうすれば、次のステップを設計する時にも、それを信じることができる」

「新しいパッケージは毎回限界を押し広げるものであるため、実際にコース上で確認するまでは常に疑問符が残る。だが、良好な相関の積み重ねがあれば、より自信を持ち、ストレスを減らしてサーキットに行ける」