F1シンガポールGPの運営トップに逮捕状、運輸相汚職疑惑に絡み
Published:
F1シンガポールGP誘致の立役者であり、現地プロモーターのトップであるオン・ベン・セン氏に逮捕状が出された。汚職疑惑で逮捕されたイスワラン運輸相と癒着が疑われているようだ。
ホテル・プロパティーズ(HPL)の社長であり億万長者の不動産王であるオン・ベン・セン氏とイスワラン運輸相は、2008年に史上初のナイトレースとして初開催を迎えたシンガポールGPの立役者として知られる人物だ。
HPLによるとオン・ベン・セン氏は、イスワラン運輸相との接触について汚職行為捜査局 (CPIB)から情報提供を要請されたが、7月14日に出国の予定があり、10万シンガポールドル(約1050万円)の保釈金を支払い保釈された。
帰国後、CPIBにパスポート引き渡す予定との事で、オン・ベン・セン氏は「CPIBに全面的に協力」しているという。
イスワラン運輸相の捜査は11日に本格的に始まった。リー・シェンロン首相はイスワラン運輸相に捜査中の休暇取得を命じた。CPIBは捜査内容を明かしていない。
汚職事件で記憶に新しいのはベトナムGPだ。ハノイ市人民委員会のグエン・ダク・チュン元主席が汚職容疑で逮捕された後、同グランプリは2021年のカレンダーから姿を消した。同氏には禁錮10年の判決が言い渡された。
2023年のF1シンガポールGPは9月15~17日にマリーナベイ市街地コースで開催される予定となっている。