
アルピーヌ、2026年型「A526」をシェイクダウン…メルセデスPU初搭載で再建へ第一歩
アルピーヌは1月21日、イギリスのシルバーストン・サーキットで、2026年型F1マシン「A526」のシェイクダウンを実施した。雨に濡れた路面コンディションのなか、ピエール・ガスリーがステアリングを握った。パフォーマンスの追求ではなく、各システムの基本動作確認に主眼が置かれた。
再起を懸けた歴史的な第一歩
ページ冒頭の写真は、昨年のイギリスGPにおける「A525」であり、チームも短い動画を後悔したのみでマシンの詳細は明らかにされていないが、以下のようにSNSにはスパイショットが出回っている。
昨季のリバリーを彷彿とさせるカラーリングに身を包んだA526は、アウディ、キャデラック、レーシング・ブルズに続き、2026年型マシンとして4番目にサーキットデビューを果たした。2025年シーズンをコンストラクターズランキング最下位で終えたアルピーヌにとって、今回のシェイクダウンは「再建」への第一歩となる。
さらにこの日は、アルピーヌにとって象徴的な転換点でもあった。昨シーズン末をもって、伝統あるルノー製パワーユニットによるワークス体制に終止符が打たれ、メルセデス製PUを搭載したマシンでの初走行となったためだ。エンストンを拠点とする同チームにとって、これは技術的にも思想的にも新たな時代への完全な移行を意味する。
雨に打たれるシルバーストンでメルセデスPUが火を入れられた瞬間、ルノーと共に築いてきた一つの時代が静かに幕を閉じた。かつて黄金期を支えた自社PUのサウンドに代わり、ライバルメーカーの心臓部が鼓動を刻む。その決断が正しかったかどうかは、これからの結果によって証明されることになる。
The sound of 2026 🔊
A526 hits the track for the first time. pic.twitter.com/uOB3M6l0HA
— BWT Alpine Formula One Team (@AlpineF1Team) January 21, 2026
新規則に全振りした開発戦略
アルピーヌは2025年シーズン途中の6月の段階で「A525」の開発を打ち切り、リソースを2026年の次世代マシンに全面的に投入する決断を下していた。「A526」は、その戦略的判断の是非が問われるマシンとなる。
バルセロナで始まる非公開合同テストを目前に控えたこのタイミングでのシェイクダウンは、本格的なテストに向けて事前に課題を洗い出すという点で極めて重要な意味を持つ。
アルピーヌは1月23日に2026年シーズンのローンチイベントを予定しており、間もなく「A526」の正式なリバリーが公式に明らかにされる見通しだ。