3連続で角田裕毅を駕するデ・フリース、尻上がりで向上…高評価を与え将来を楽観視するアルファタウリ代表トスト

アルファタウリのニック・デ・フリースとフランツ・トスト代表、2023年5月6日F1マイアミGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

ニック・デ・フリースがここ2戦で調子を上げてきている事を受けスクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表は、シーズン序盤の不振を擁護したうえで「本当に素晴らしい仕事をしていると言わざるを得ない」と高く評価した。

デ・フリースは前戦モナコの予選で2戦連続のQ2進出を決め、レースでは自己ベストの12位フィニッシュを果たして初めて決勝でチームメイトを下すと、スペインGP初日の両セッションでも角田裕毅より速いタイムを記録。3セッション連続で上回った。

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カタロニア・サーキットを周回するニック・デ・フリース(アルファタウリ)、2023年6月2日F1スペインGP FP2

開幕バーレーン以来となる常設コースのカタロニア・サーキット。デ・フリースが驚きの4番手を刻んだFP1を経てトストは「ニックはモナコでも非常に素晴らしい仕事をしてくれた。クルマやチームにますます慣れてきている」と語った。

「いつも言っているように、近年のF1においてルーキーがすべてを迅速に学ぶのは本当に難しい。シーズン最初のレースやコース、例えばメルボルンやサウジアラビア、マイアミ、そして1回のフリー走行の直後に予選が行われたバクーのスプリントレースを見てほしい。若手ドライバーにとって今のF1は簡単な話ではないのだ」

「それにミッドフィールドは本当に拮抗しており、わずか100分の1秒の差しかない。そんな状況で上手くやるためには、すべてをまとめ上げなければならない」

「ニックはモナコと今朝のFP1で本当に素晴らしい仕事をしたと言わざるを得ない。非常に良いパフォーマンスだった」

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セッションを終えてヘルメットを脱いだニック・デ・フリース(アルファタウリ)、2023年6月2日F1スペインGPフリー走行にて

デ・フリースはアゼルバイジャンGPの金曜予選でクラッシュすると、続くスプリントでは角田裕毅と接触。決勝では左フロントをウォールに当ててリタイアを喫し、マイアミではランド・ノリス(マクラーレン)に衝突するなど、序盤はミスが目立っていた。

「F1では常にプレッシャーを感じるものだが、シーズンのスタートが期待通りでなかったことは彼自身も分かっていることだ。だが、さきほど幾つかの理由を説明したように、これは彼だけの責任ではない」とトストは28歳の新人を擁護する。

「それにクルマもあまり良くなかった。もしあまり上手く機能しないクルマがあり、それに加えて新しいコースについて学ばなければならないとすれば、その道は本当に困難になる」

「今はすべてが上手くいっていると言わざるを得ないし、私は今後に向けて非常に楽観的だ」

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スクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表、2023年6月2日に行われたF1スペインGPの金曜FIA会見にて

前戦モナコGPに続きアルファタウリはスペインGPで新型リアウイングと翼端板を含む新しいアップグレードを投じた。

トストは「まだFP1だから慎重にならざるを得ない。新しいアップグレードは上手く機能しているように思うが、予選で見極めたいと思っている」と慎重だ。

「我々はニックのクルマにレーキを取り付け様々な測定を行った。これはCFD(数値流体力学)および風洞と、実際のレースコースとの間の相関関係を構築するという昨今のエアロダイナミクスで求められているデータベースを手に入れるためだ」

「これに携わるビスター(空力部門が置かれている英国ファクトリー)の新しいクルーは達は本当に良い仕事をしてくれている」

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