アルファタウリF1、収益拡大に向け元DTM・フォーミュラEのエキスパートを商業責任者に起用
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スクーデリア・アルファタウリは新たに設立された商業部門の責任者として、フォーミュラEやドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)で商業担当を務めたラース・シュテーゲルマン(Lars Stegelmann)を起用した。
販売、マーケティング、コミュニケーションにおいて15年以上の経験を持つシュテーゲルマンは今後、チームのグローバル・パートナーシップ獲得に責任を持つ。
その経歴はモータースポーツに留まらず、2010年のFIFAワールドカップ南アフリカ大会や欧州サッカー連盟(UEFA)でのマネージャー職など、スポーツ全般に及ぶ。
シュテーゲルマンについてチーム代表を務めるフランツ・トストは「戦略的ノウハウ、国際的な営業経験、広告業界への深い理解」を併せ持っているとして、F1人気の高まりに合わせて収益を拡大させていきたいと語った。
シュテーゲルマンは、F1界隈における様々な利害関係者、「特に広告主や代理店」には長年に渡る自身の顧客が多いとして、新たなスポンサーの獲得に向けて意気込みを示した。
シニアチームのレッドブルが昨季ダブルタイトルの大成功を収めて黒字を叩き出す一方、アルファタウリはコンストラクターズ選手権9位に転落。分配金を大きく減らした。
最終的には、レッドブル社の企業プロジェクト・新規投資部門CEOに就任したオリバー・ミンツラフが、その意思がない事を確認した事で沈静化したが、今季開幕に先立ってはチーム売却報道が飛び交った。
それでもなお、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコはアルファタウリの財務状況の改善は必至としており、シュテーゲルマンの起用はその目的の達成に向けた方策の一環と考えられる。