フェルナンド・アロンソ、来季参戦に向けてインディカーマシンをテスト「ようやく乗れて嬉しい。楽しかった!」
フェルナンド・アロンソのための2018年仕様インディカーマシンによる非公開テストが9月5日水曜、米アラバマ州バーバー・モータースポーツ・パークで行われた。今回用意されたのはアンドレッティ・オートスポーツが所有するマシン。アロンソは昨年の第101回インディ500にアンドレッティから参戦しているが、その時に乗ったのはオーバル専用車両。今回初めてロードコース仕様のステアリングを握った。
当日はハリケーンの影響で若干雨が降ったため、アロンソはドライとウェットの両方のコンディションで走行。来季参戦を評価するための貴重な経験を得た。アロンソは今季限りでF1を引退。世界三大レース全制覇の夢に向けて、2019年はインディカー・シリーズへの参戦を目論んでいる。
「うん、楽しかったし良い1日だった」とアロンソ。「試したことのない新しいレースカーをドライブするのは大好きだからね。今回はインディカーマシンでロードコースを走ったわけだけど、本当に特別な経験だった。ウェット、インター、ドライとあらゆる状況で走行できたのはラッキーだったね。どのコンディションでも感触が良かったよ。午後はちょっと風が強かったけど、全体的に言えばポジティブだった」
アロンソは2017年のインディアナポリス500に参戦し予選4番手を獲得。179周目に発生したエンジンブローのためにリタイヤという結果に終わったものの、リードラップ27周を築きルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。ロードとオーバルのどちらが好きかを問われたアロンソは次のように応えた。
「キャリアを通じてロードコースに慣れ親しんできたから本能的にはロードの方が好みだと思うけど、インディ500での体験は本当に素晴らしかったから50:50かな。ロードでのマシンの感触も良いんだけど、オーバルでスリップストリームやトラフィックを使ってオーバーテイクするあの感じも良かった。オーバーテイクに関してはオーバルの方がやりやすいかな。だからトラックアクションという点でインディ500が好きなんだ」
「去年の段階からロードでのテストのチャンスを狙ってたんだ。インディ500の後に何回かチャンスはあったんだけど時間がなくてさ。ようやく乗れて嬉しいよ。新しいマシンをドライブしたり、チームやエンジニアの皆から新しい事を学んだり経験したりするのが好きなんだ。今日は本当に楽しかった」
マクラーレンは引退後のアロンソをバックアップする意向を示しており、2019年にアンドレッティと提携してインディカーへの復帰を検討している。ただし、エンジンマニュファクチャラーの点で解決すべき問題があり、場合によっては財政面で苦しんでいるハーディング・レーシングの買収も視野に入れているとされる。