F1とNBAとのコラボ企画フリースロー大会を楽しむアルピーヌのフェルナンド・アロンソ、2021年10月21日F1アメリカGPにて
Courtesy Of Alpine Racing

フェルナンド・アロンソ、ベッテルの後任としてアストンマーチンに移籍「再び勝つためのチャンスあり」複数年契約で

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今季限りでF1を去るセバスチャン・ベッテルの後任として、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がアストンマーチンに移籍する事が発表された。契約は2023年からの複数年契約という事で、少なくとも43歳まで現役を続行する事になる。

ベッテル引退発表から3日後、F1ハンガリーGP決勝翌日の8月1日(月)、アストンマーチンは2度のF1ワールドチャンピオンとの契約を発表した。アロンソは来季よりランス・ストロールと共にF1を戦う事になる。またアルピーヌはアロンソの後任としてオスカー・ピアストリをデビューさせる事が予想される。

アストンマーチンについてアロンソは「勝利へのコミットメントとエネルギーを備えた今日のF1で最もエキサイティングなチーム」であり、自身の「再び勝つ」という目標を達成する上で「正しいと思えるチャンス」がそこにあると説明した。

アストンマーチンは、元レッドブルF1の空力責任者であるダン・ファローズをテクニカルディレクターに採用するなど積極的な人材登用を進めており、英国シルバーストーンに最新鋭のファクトリーを建設中だ。

新たな施設の一部は来年の春までに、その後、風洞を含む別の2つの建物が稼働する見通しとなっており、アロンソはこの点に触れて、アストンマーチンが「F1で成功を収めるために必要な野心と情熱を持っていることは明白」だと指摘した。

アストンマーチンのローレンス・ストロール会長は、チャンピオンシップの制覇に向けて、自分たちと「同じ野心と価値観」を持つアロンソのような熱意溢れる「最高の人材」をチームに迎え入れる事は「当然」の帰結だと説明した。

またチーム代表を務めるマイク・クラックは、41歳を迎えてなお最高峰F1の頂点を目指さんとするアロンソの高いモチベーションは「チームを奮い立たせ活気を更に高めてくれる」とした上で、その「才能と経験」は勝利を目指すチーム作りを「加速」させるだろうと付け加えた。

なおチームとしての正式発表はないものの、マイク・クラックは「来年のドライバーラインナップがフェルナンドとランスに決まった事は喜ばしい」と述べ、ストロール会長の息子が来季もアストンマーチンでドライブする事を確認した。

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