超クール!新生アルファタウリ・ホンダF1、待望の新車「AT01」を初公開
スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ(SCUDERIA ALPHATAURI HONDA)はオーストリア現地14日夜、ザルツブルクのイベント施設「ハンガー7」にてプレゼンテーションイベントを行い、2020年シーズンのFIA-F1世界選手権に投入する新車「AT01」を正式発表した。
新車発表とファッションショーが融合
イベントは壇上でのライブペインティングから始まり、司会のデイビッド・クルサードの呼びかけと共に、AlphaTauriのファッションに身を包んだピエール・ガスリーとダニール・クビアトが登場。新シーズンに向けての豊富、今日を以て”歴史と消える”スクーデリア・トロロッソの歴史が語られた後、「AlphaTauri」の2020年春夏コレクションが発表された。
甲高いエキゾーストが流れる中、壇上の「AT01」をスクリーンとしたプロジェクトマッピングによる演出が行われるなど、総勢30名近くのモデルによる趣向を凝らした「AlphaTauri」の新作発表は25分近くに渡って続き、「AlphaTauri」の認知拡大に向けたレッドブルの決意の強さを感じさせるものとなった。
新作発表の後はアルファタウリ・ホンダのチームウェアのお披露目が行われた。シックな装いの濃紺と白を組み合わせたデザインで、各々が強烈にアピールするスポンサーロゴが多数貼り付けられる一般的なレーシングチームのウェアとは異なる印象に仕上げられた。
スピーチに立ったフランツ・トスト代表は「風洞実験の結果は良好であり、ホンダは信頼性とパフォーマンスの両面で大きく前進し、2人のドライバーは才能にあふれている」と述べ、来たるべき今シーズンの戦いに向けて自信を示し、コンストラクター5位以内を今シーズンの目標に挙げた。
ホンダの”赤”が存在感を放つ「AT01」
ウェアのお披露目の後にようやく「AT01」のデザインがアンベイルされた。予見されていた通り、車体のカラーリングは濃紺と白が主体。そんな中、唯一赤色で掲載されたホンダのロゴが強い存在感を放った。エンジンカバーには、Red Bullを連想させるチームのロゴが堂々と掲げられた。
トロロッソ時代を含めて、ファエンツァのチームがホンダとタッグを組むのは今年で3年目。以前はルノーとフェラーリの間を行ったり来たりと、政治的な理由で翻弄されてしまい、真っ当にマシン開発に取り組めなかった時期もあったが、3強チームを除くミッドフィールドにおいて、コンストラクター上位を争えるだけの力を付けてきている。
上記スタジオショットの被写体は実車の「AT01」と思われるが、イベント会場に持ち込まれたのは昨季型「STR14」に今季のリバリーをまとわせたもので、実車は15日にミサノで予定されているシェイクダウンに臨む。
会場には、アルファタウリのグラフィックに包まれた本田技研工業の小型ビジネスジェット「Honda Jet」が置かれるなど、これまで以上にホンダとファエンツァのチームの間の強い結びつきを感じさせた。
「AT01」技術諸元・スペック
「SAT」はスクーデリア・アルファタウリ、RBTはレッドブル・テクノロジーの略とする。
型式 | AT01 |
---|---|
モノコック | SAT製:C/Cコンポジット材 |
エンジン | ホンダRA620H |
エキゾースト | ホンダ製 |
ギアボックス | RBT製:C/Cコンポジット材縦置きメインケース 油圧8速 |
ドライバー |
SAT製:ドライバーの体格に応じたカーボン成形 |
フロント |
SAT製:C/Cコンポジット材プッシュロッド式ダブルウィッシュボーン&アップライト RBT製:トーションバー及びダンパーはインボードマウント |
リア |
RBT製:C/Cコンポジット材プルロッド式ダブルウィッシュボーン トーションバー及びダンパーはインボードマウント |
タイヤ | ピレリ P Zero |
ブレーキ | 前後ダクトはSAT製 システム全般はSAT及びRBT製 |
ステアリング | SAT及びRBT製:パワーアシスト |
ディファレンシャル | 油圧式マルチプレート |
クラッチ | 油圧式カーボン材マルチプレート |
燃料システム | SAT及びRBT製 |
全幅 | 非公表 |
全高 | 非公表 |
全高 | 非公表 |
フロントトレッド | 非公表 |
リアトレッド | 非公表 |
重量 | 746 kg(燃料除、ドライバー含) |