アルファロメオ・レーシングC38後部横アングル
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アルファロメオF1、2020年に向けたクラッシュテストでマシンが大破

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ヒンウィルに本拠を構えるアルファロメオ・レーシングは、2020年用のF1マシンのクラッシュテストに失敗。独Motorsport-Magazinが報じたところによると、スイス製のシャシーは、動的正面衝突試験で完全に破壊されたという。

「C39」と命名される見通しの新しい車体は、先週の火曜日にヒンウィルで行われた静的衝突試験に合格した後、水曜日にイタリアへと輸送された。伊ミラノには、世界に3箇所のみ存在するFIA認定のクラッシュラボの1つがあるためだ。

ところが、ミラノでの動的正面衝突テストを受けたシャシーは完全に破壊されテストに失敗。クラッシュテストが不通過になることは珍しくないものの、壊れた車体がほぼ原型を留めていない事から、修正のための足掛かりを掴むことが困難である事が予想される。

報道によると、アルファロメオはマシンに設計変更を加えた上で、3・4週間後に「No.2シャシー」を再びテストする見通しだという。

レギュレーションは安全性の確保のために年々厳格化されており、クラッシュテストに合格しない限り、プレシーズンテストに参加する事も許されない。アルファロメオは来季もキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィのラインナップを継続し、バルセロナでのテストも両名が担当する事になる。