気温28℃、路面温度34℃と初日のFP1よりも高い気温の中で開催された3回目のフリー走行。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが1分40秒775でトップタイム。二番手にマックス・フェルスタッペン、3番手にキミ・ライコネンが続いた。

予選及び決勝が開催される夕方日没の時刻とは異なり、日中の開催となるFP3だけに、各車とも軽い調整や確認のみの走行となったため順位とタイムについては参考程度と考えるのが妥当。

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余裕のメルセデス勢？

最終的な順位テーブルでは4番手5番手に沈んだメルセデス勢だが、各セクター毎のラップタイムを見る限り、彼らが相当にエンジンパワーを絞っていたことは確実。加えて、オンボード映像で見る限り、両者とも限界まで攻め込むような走りではなく、あくまでも軽い調整程度のアタックラップに見受けられた。4位ハミルトンのトップとの差は0.29秒。予選では大きな差をつけてのワンツーフィニッシュの可能性が高い。

予選Q2でのタイヤ選択の難しさ

今回のアブダビGPで鍵を握るのはウルトラソフトタイヤの使い方だろう。ショートランでのパフォーマンスは十分なものの、ロングランでのライフはイマイチ。10周保つか保たない程度のこのタイヤの寿命がレースの行方を大きく左右してくることは間違いない。

仮にQ2をウルトラソフトで通過した場合、決勝スタート時は3・4周使い古したウルトラソフトでのスタートとなる。この場合5周程度で一回目のピットストップを余儀なくされると考えられるが、ここは抜けそうで抜けないヤス・マリーナ・サーキット。ピットストップ後に集団の中に巻き込まれてしまうとその後の展開がかなりきつくなる。

欲を言えばロングランでのライフが良いソフトタイヤで決勝レースをスタートしたいところだが、ウルトラソフトと比べてショートランでのパフォーマンスは悪い。中段チームにとってはソフトでQ3に進出できるほどマシンのポテンシャルはないため、ウルトラソフトを使ってQ3に進出するのか、はたまた決勝レースを新品のソフトタイヤでスタートすることのできる11位以下で良しとするのか、非常に難しい判断を迫られることになるだろう。

2016年F1第20戦アブダビGPフリー走行3（FP3）リザルト

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