人生最後の金曜セッションを終えたマッサ「来年はF1が恋しくなるだろうね」F1アブダビGP《初日》

アブダビを歩くフェリペ・マッサとランス・ストロールcopyright WilliamsRacing

来季シートが確定している多くのドライバー達とは異なり、ウィリアムズのフェリペ・マッサにとっては、キャリア最後の金曜フリー走行となった。全20戦で構成される2017年シーズンのF1も最終節、アブダビGP初日金曜を11番手タイムで締め括ったマッサは、来年はF1が恋しくなるだろうね、と物悲しげにセッションを振り返った。

後任にロバート・クビサの起用が噂される中、マッサは今週末のアブダビを最後にF1を引退する事が決定している。テクニカル・ディレクターを務めるパディ・ロウは「フェリペにとっては最後のF1プラクティス。計画されたプランを全て終えられて良い一日になった」とマッサの気持ちを推し量った。

レースこそまだ終わってはいないが、舞台裏では既にシーズンの終わりが始まっている。チームメカニックにとっては金曜の夜がマシンを組み立てる最後の仕事、今年最後のFIAの検査は深夜に行われる。ロウはマッサの置かれた状況と照らし合わせ、こういった一般には公開されない静かな幕引きを「特別な時間」と詩的に評した。

ウィリアムズF1:アブダビGP初日を終えて

フェリペ・マッサFP1: 9位, FP2: 11位

いつもと変わらない金曜日だったよ。マシンやタイヤの感触を学ぼうとトライし、ラップタイムも悪くなかった。これまでの金曜日と比べて変わったり気になるところは全然感じなかったけど、来年の開幕戦の時期になると、こういったF1での日常風景が恋しくなるんだろうね。覚悟はできてるし、引退するには今が一番良いタイミングだと思っている。今言えることは、あらゆるものに感謝しているって事。土曜と日曜がどうなるか楽しみだね。素晴らしいレースをしてチェッカーを受けられれば良いね。

ランス・ストロールFP1: 13位, FP2: 14位

全体的に言って生産的な良い一日になったと思う。たくさん走れたしね。でも大事なのは明日、決勝でポイント獲得したいよ。今夜見直さなきゃならない箇所があるけど、今のところ特に問題もないし前向きな結果を出せたと思ってる。車のフィーリングは良いし、正しい方向へ進めてると思うし、すべてポジティブだよ。

低速のセクター3での課題なんかについて今夜改善に取り組むつもりなんだ。ここ数戦はライバルたちと接近して厳しい状況になってきているから、予選では何とかしてQ3に進まなきゃね。ヤス・マリーナはすごく走りやすいコースだし、トワイライトはかなりイケてるから楽しみだよ。


2017年最終戦F1アブダビGP三回目のフリー走行は日本時間11月25日(土)19時から、公式予選は同日22時からヤス・マリーナ・サーキットで行われる。ウルトラソフトとスーパーソフトのタイム差は約0.8秒/周となっており、予選ではウルトラソフトタイヤが主流となる見込み。

F1アブダビGP特集

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