ホンダF1、”強力”なメルセデスを前に後手に回るも「最後まで全力を尽くしてタイトルを目指す」と田辺TD
ホンダF1パワーユニット勢は12月10日(金)に行われたF1第22戦アブダビGP初日を全車トップ10という幸先の良い結果で締め括ったが、チャンピオンシップ争いという点では”強力”なメルセデスを前に後手に回った。
ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)はFP1でトップタイムを刻むも、予選・決勝と同時刻帯のFP2ではタイトル争いのライバル、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が最速を刻み、自身は4番手に甘んじた。
Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|
4 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:24.332 | +0.641 | 25 |
5 | ペレス | レッドブル | 1:24.400 | +0.709 | 26 |
7 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:24.532 | +0.841 | 26 |
10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:24.940 | +1.249 | 27 |
フェルスタッペンとハミルトンとのタイム差は0.641秒と大きく開いた。ミニセクター毎の最速を積み上げた計算でも約0.16秒の遅れを取っている。だが、F1ラストランへと挑むホンダに「諦め」の文字はない。
ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは1日を終えて「シーズン最終戦・アブダビGPの初日は、改修されたサーキットに関する昨年からの変化を理解するところから始めました」とセッションを振り返った。
「今日の時点で昨年のポールポジションタイムより10秒以上もタイムが上がっており、大きく高速化している事が分かりました」
「パワーユニットとしては事前のシミュレーションをもとに、高速化したトラックに最適化することに集中的に取り組みました。全4台がセッションを順調に消化したと思います」
「今日集めたデータをもとに明日の予選と明後日のレースに向けて、更にパフォーマンスを上げられるよう作業を進めていきたいと思います」
「今日の走りから言ってもライバルは今回も強力で、予選とレースが楽になる事はないと考えています。タイトルを目指して最後の最後まで全力を尽くして戦っていきます」
F1アブダビグランプリ3回目のフリー走行は日本時間12月11日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってヤス・マリーナ・サーキットで開催される。