トロロッソ、F1アブダビテストで過去最高のマイレージを記録「ホンダのおかげ」とトスト代表

カーナンバー26をつけたトロロッソ・ホンダSTR13を走らせるダニール・クビアト、F1アブダビテスト 2018年11月28日copyright Red Bull Content Pool

ヤス・マリーナ・サーキットで2日間に渡って行われたF1アブダビテストが28日水曜に閉幕。トロロッソ・ホンダはダニール・クビアトとショーン・ゲラエルを起用してトータルで305周、距離に換算して1,694kmものマイレージを稼いだ。これは全10チーム中最多であり、スクーデリア・トロロッソとしては2006年のチーム創設後、過去最高の記録となった。

一年ぶりにF1マシンをドライブしたダニール・クビアトはテスト2日目を担当。155周、距離にして861kmを走破。2019年型ピレリタイヤの中で最も柔らかい”コンパウンド5″を履き、8番手となる1分38秒862を記録した。これはアブダビGP予選でブレンドン・ハートレーが刻んだ1分37秒994に0.868秒と迫るものであった。

「今日一日でグランプリ3回分に相当する155ラップをカバーする事が出来た」とダニール・クビアト。「凄くポジティブで良い一日になったと思う。車に乗り込んですぐに良いフィーリングを得られたし、自信をもって走る事が出来た」

「とは言え何よりも重要な事は、色んなコンパウンドを使ってチームにとって有益なデータを大量に集められたことさ。このチームに戻ってこられて嬉しいし、居心地も良い。来シーズンが本当に楽しみだよ」

初日を担当したショーン・ゲラエルは1周5.554kmのヤス・マリーナを150周、距離に換算して833kmを走り込み、2018年仕様のハイパーソフトタイヤを履いて1分40秒435の12番手タイムを記録した。

これはアブダビGP予選で20番手最下位に終わったウィリアムズのランス・ストロールのタイムより1.753秒遅く、決して印象的とは言えないパフォーマンスだが、ゲラエルは久しぶりのF1マシンを堪能したようだ。

「150周も走り込めて本当に良い一日になったよ」とゲラエル。「またクルマに戻ってこられて最高だ。1周1周を楽しんだ!色んなデータ取りをしてチームにフィードバックした。それが何より大事な事だ。タイミングシート的にはもう少し上を狙いたかったけど、目標はレースシミュレーションだったし、その点ではかなり上手くいったよ!」

シーズン締め括りのテストを振り返ったスクーデリア・トロロッソのフランツ・トスト代表は、圧倒的な信頼性をもたらしたチームとホンダの仕事ぶりを称賛した。

「我々レッドブル・トロロッソ・ホンダは、2日間に渡る今回のピレリタイヤテストで堂々の305周(1694km)を走り込んだ。これは我々がこれ迄に参加した2日間のテストでのマイレージとしては過去最高の走行距離だ。これについてはチームとホンダのハードワークに感謝したい。彼らは非常に優れた信頼性を持つクルマを作り上げてくれた」

「初日の走行を担当したショーン・ゲラエルが的確な技術的フィードバックをもたらしてくれたおかげで、2日目のマシンのセットアップを探るための良い基礎を作ることができた。2019年スペックのピレリタイヤをテストする上でも非常に有益だった」

「2日目はダニール・クビアトがステアリングを握った。彼がトロ・ロッソに戻ってきた事については、チーム全員が本当に嬉しく思っている。彼はマシンに乗り込むやいなや、すぐに優れたパフォーマンスを示していた。今回収集したデータは来シーズンの準備をする上で、エンジニア達にとって大いに役立つだろう」

トロロッソ・ホンダは来シーズンに向けてドライバーラインナップを一新。今回はゲラエルを起用したものの、日産e.damsから引き抜いたアレックス・アルボンがダニール・クビアトのチームメイトとしてSTR14を駆る。

「我々は既に来季を見据えている。ダニールとアレックスは非常にコンペティティブなドライバーであり、来シーズンを心から楽しみにしている」

F1アブダビGP特集

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