ガレージに収まるレッドブル・ホンダRB16 33号車、2020年70周年記念GP
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ホンダF1、第5戦で戦略的エンジン交換「今後は1基目と併用して運用」F1-70周年記念GP《初日》2020

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターが、2020 F1第5戦70周年記念GPの初日を振り返り、プラクティスの内容と合わせて、週末に先立って実施したパワーユニット(PU)交換の意義について説明した。

ホンダは週末を前に、レッドブルのマックス・フェルスタッペンのPUコンポーネントを一新すると共に、アレックス・アルボンに関してもICE(内燃エンジン)、MGU-H、MGU-Kの新たな封を切った。いずれも前戦までと同じスペックで、アップグレードではない。田辺豊治テクニカル・ディレクターは交換について「戦略的理由」と形容し、今後は既に開封済みの1基目と併用しながらレースを戦っていくと説明した。

現時点ではイモラ・サーキットでのF1エミリア・ロマーニャGPまでの計13戦が計画されているが、最終的に何レースが行われるかは確定していない。

レギュレーションでは各PUコンポーネント毎に年間上限基数を定めているが、チャンピオンシップの開催レース数が14以下、更には11以下に下がる毎に、基数が削減される仕組みとなっている。今後は最終的なレース数を考慮しながら1基目と2基目を併用しつつ、PUのマイレージや出力を管理していく事になる。

ホンダ含む3陣営8台がPU交換

シルバーストンでの第2レース初日のホンダエンジン勢は、レッドブルが2列目を狙える位置につけながらも、レーシングポイントやルノーとの混戦を演じる展開で、コンマ8秒先にいるメルセデスの背中を捉える事は出来なかった。

アルファタウリ勢は前戦からの勢いそのままに、トップ10を狙えるパフォーマンスを発揮。ダニール・クビアトが12番手、ピエール・ガスリーが13番手でクルマを降りた。

Pos Driver Team Time Gap Laps
4 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:26.437 +0.831 15
11 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:26.960 +1.354 25
12 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:27.002 +1.396 33
13 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:27.128 +1.522 31

ホンダ:F1-70周年記念GP初日

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

先週末のシルバーストンでのデータを元に、パワーユニット(PU)のセッティングを更に最適化して初日のセッションに臨みました。

事前の予報通り、30度近くまで外気温が上昇しましたが、PUに大きな問題はなくプログラムを消化することができました。予報では、この暑さは日曜まで継続するようですので、今日は予選とレースに向けて有益なデータを集めることができたと考えています。これから更なる最適化に向けて分析を続けていきます。

なお、このラウンドから、シーズンを通してのPU使用戦略を考慮したうえで、レッドブル・レーシングの2台に2基目のPUを投入しました。今後は1基目のPUと併用しながらレースを戦うことになります。

スクーデリア・アルファタウリの2台も同様の考え方ですが、ガスリー選手は既にハンガリーで2基目を投入していること、そしてクビアト選手は先日のレースでのクラッシュの影響を今日の走行で確認するために、今回は交換を見送りました。


初日をトップで締め括ったのは前戦ウィナーのルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手につけた僚友バルテリ・ボッタスをコンマ1秒差で退けた。3番手にはコンマ8秒遅れでダニエル・リカルド(ルノー)が続く結果となった。

F1-70周年記念グランプリ3回目のフリー走行は日本時間8月8日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってシルバーストン・サーキットで開催される。

F1-70周年記念GP特集