マクラーレン・ホンダ「千載一遇の好機、ダブル入賞を目標に全力を尽くす」F1アメリカGP 2017《予選》
残された4戦の中で最も好成績が期待できるとの希望を以て臨んだアメリカGP予選、マクラーレン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが最終Q3に駒を進め9番手、ストフェル・バンドーンが13番手と健闘した。決勝を「千載一遇の好機」と捉え、二台揃ってのトップ10フィニッシュを目標に掲げる。
ICEとMGU-Hの交換によって、予選6番手のマックス・フェルスタッペンが15グリッドダウンとなるため、アロンソは8番グリッドスタートに。本来5グリッド降格となるはずのストフェル・バンドーンは、フェルスタッペン、ニコ・ヒュルケンベルグ、ランス・ストロール、ブレンドン・ハートレーの降格ペナルティーの利を得て1グリッドダウンの14番手スタートになる。
チームはオースティンで渾身のアップデートを複数投入、その全てが上手く機能しているという。中でもエアロ効率を向上させた新型フロントウイングの効果は上々のようで、FP1でこれを搭載したバンドーンは5番手タイムをマーク、以降これを引き継いだアロンソは予選の全ラウンドでトップ10に食い込む印象的なパフォーマンスを見せた。
マクラーレン・ホンダ:アメリカGP予選を終えて
フェルナンド・アロンソ予選: 9位, FP3: 13位
グランプリが始まる前では少し自信がなかったんだけど、実際にコース上でマシンを走らせてみたら、いきなりいい感じの速さを発揮できたんだ。予選のすべてのラウンドで上位10位以内に入れたのはうれしい驚きだよ。いくつかアップデートを投入したんだけど、うまく機能してるしマシンの感触は最高なんだ。
予選のコンディションはトリッキーだったね。すごく暑かったし風も強かったし、思っていた以上にグリップがなかったんだ。でも、こういう難しい状況の時には僕らのマシンはかなり良いパフォーマンスを見せてくれるんだよ。Q2のアタックラップが上手くいってQ3に進出、結果として9番手んつけることができた。
フェルスタッペンがペナルティで8番グリッドになるから、明日はポイント獲得の絶好のチャンスさ。ライバル勢と比べるとまだ直線コースで速さがないのは分かっているし、集団の中でのスタートになるから、オープニングラップは少し危なっかしいかもしれない。でも、1周目を走りきれれば高速のセクションで後続を引き離せると思うし、ポジションを守ることは可能だと思ってる。明日は最高のレースを披露できるはずだよ!
ストフェル・バンドーン予選: 13位, FP3: 14位
今日はこれ以上の結果は望めなかったと思う。今週末はちょっと手こずってしまっていて、FP2以降はマシンの感触が良くなかったんだ。FP1では新しいフロントウイングを使ってエアロの評価に取り組みながら5番手につけた。でも、それ以降はフェルナンドにそのウイングを譲ったんだ。以前のウイングに戻してからは、マシンバランスに苦労して後退しそれが予選まで続いちゃったんだよ。
コーナーでのバランスが良くないし、マシンも自分好みに仕上がってないんだ。でも僕は5グリッド降格を受けることになるから、新しいフロントウイングをポイント獲得の可能性が高いフェルナンドに与えるのは筋の通った話さ。ペナルティのせいで理想的なポジションじゃないけどしょうがないね。明日はもっと良い1日になるといいな。
COTAはチャレンジングなサーキットだし、明日は長いレースになるだろうから、ライバル勢のデグラデーションでポジションを上げられれば…って思ってる。新型フロントウイングを使ったフェルナンドがQ3に進んでくれてホッとしてるんだ。いい感じに機能しているみたいだからね。
明日のレース展開については慎重に分析しなきゃならないけど、僕らはショートランよりもロングランのペースの方が良いんじゃないかな。今シーズン全体を通して僕らがオーバーテイクを成功させるのはかなり難しいわけだけど、どうなるかはやってみないと分からないよ。
COTAの1コーナーはコース幅の広い上り坂の頂点にあるから、例年スタートがかなり混沌とするよね。良いスタートができれば上のポジションに食い込んでいけるはずだよ。アメリカのファンは本当にすごいね。どのイベントに行っても、みんな僕らを応援してくれるんだ。明日彼らに良いバトルを見せられればなぁって思ってる。
長谷川 祐介ホンダF1プロジェクト総責任者
アメリカGP2日目は、眩しい陽の光がテキサスの気温を上昇させました。難しいコンディションでしたが予選はポジティブな結果となりました。初日を終えた段階ではセットアップに改善の余地がありましたので、FP3ではマシンバランスを最適化することに集中して取り組みました。
チームが懸命の作業を行った事で、またもやフェルナンドが素晴らしい走りを披露し予選Q3に進出しました。ストフェルがQ3を逃してしまった事は残念ですが、二人とも昨日よりもパフォーマンスが改善しています。パワーユニットは期待通りのパフォーマンスを発揮していますので、明日の決勝を楽しみにしていますし、幾らかポイントを獲得できればと思っています。
エリック・ブーリエレーシングディレクター
両方のドライバーが予選で最大限の成果を上げてくれたと思います。フェルナンドはグリッド降格がありませんので、ストフェルのものより新しい仕様のフロントウイングを使っていました。今回のパッケージを以てすれば、彼が予選最終ラウンドに進出できるのは分かっていました。彼はマシンを限界まで攻め立て素晴らしいラップを披露してくれました。無事にトップ10圏内に食い込み9番手となった事に満足しています。
ストフェルと彼のエンジニア達は、もう少し良いマシンバランスを…と思っていたのですが、難しい予選となってしまいました。FP1ではアップデートされたマシンの美味しい所を上手く把握していましたが、FP2以降はそれを見失ってしまったのです。ですが、そのような状況にも関わらず予選では良い走りを見せ13番手となりました。
運が良いことに、明日の決勝では2人ともがライバルたちのペナルティの利を得てスターティンググリッドが変更となります。本当であればストフェルは5グリッド降格なのですが、下がるのは1つだけとなり14番手からスタートします。また、フェルナンドは8番手からスタートします。ストフェルにとっては些か厳しいところもありますが、チームとしてはレース戦略のための準備に集中し、チャンスを最大限に活かしダブルポイントとなるように頑張っていきたいと思っています。
2017年第17戦F1アメリカGPの決勝レースは、10月23日(月)午前4時から、1周5.516kmのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)の56周で争われる。