FP1で路面に降り注いだ雨は捌け、F1マレーシアGPの2回目フリー走行は、気温31℃、路面温度44℃のドライコンディションの中で行われた。トップタイムを記録したのは、フェラーリのセバスチャン・ベッテル、コースレコードを塗り替える1分31行261を記録した。2番手にキミ・ライコネンがつけたことで、FP2ではフェラーリが強さを見せつけた。フェラーリは全セクターで最速タイムを記録した。

セッション残り20分、高速走行中のロマン・グロージャンの左リアタイヤが突然バースト、車はスピンしながらグラベルを通過も十分に速度が下がらず、そのままタイヤウォールへと打ち付けられた。グロージャンに問題はなく、メディカルカーまで自力で走り寄った。セッションは赤旗中断、そのまま打ち切りとなった。

クラッシュの原因はコース上に設置された排水カバー、路面から浮き上がった格子状の金属がタイヤを切り裂いたものと思われる。事故直後、レースディレクターのチャーリー・ホワイティングが、事実関係の調査のためにセーフティーカーで現場へと向かった。サーキット中のすべてのドレンカバーを調べる必要があったため、セッションは途中終了した。

フェラーリに続いたのはFP1で1-2を決めたレッドブル勢、ダニエル・リカルドが3番手、マックス・フェルスタッペンが4番手と、引き続きセパンで強さを見せつけた。5番手にはマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ、チームメイトを1.1秒引き離してトップ5に名を連ねた。

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6番手はルイス・ハミルトン、セッション序盤にマシンをスピンさせグラベルに迷い込んだ。この影響でマシンのフロアに何らかの問題が発生、チームは修復作業を強いられた。7番手にはバルテリ・ボッタス、ハミルトン同様にグラベルの餌食になった。挽回を目指すメルセデスが、今夜夜通しの作業に負われるのは間違いない。

新人ピエール・ガスリーは、カルロス・サインツを抑えて15番手。ピットインした際にマシンから大量の白煙が上がる場面に見舞われた。車には問題ないようで、漏れたオイルが燃えたために発生したものと思われる。サインツはオーバーステアに苦しみ「ひどい…恐ろしいほどドライバビリティが悪い」と訴え16番手に終わった。

ハイドロに問題を抱えFP1でわずか3周の走行に留まったフェリペ・マッサは、セッション開始と同時にコースイン、12番手タイムでセッションを終えた。

2017年F1第15戦マレーシアGPフリー走行2（FP2）リザルト

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