イタリアGP公式記者会見に出席したニコ・ヒュルケンベルグ
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《移籍話》魅力的な来季ルノーのシート、ヒュルケンベルグはチームメイトに誰を望んでいるのか?

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メルセデス、フェラーリ、レッドブルの来季ドライバーラインナップが固まったことで、グリッド上に残された魅力的なレースシートは限られてきた。ワークスとして参戦するルノー・スポールは、シーズンを経るについて速さを見せ始め、ここ数戦で”4番目のチーム”としての評価を確立しつつある。

今季よりルノーに移籍したニコ・ヒュルケンベルグは、2年契約を締結しているとされ来季のシートが確実である一方、ジョリオン・パーマーは今季限りで契約が満了する。2018年のルノーのドライバーラインナップにはまだ空きがある状態だ。

古巣ルノーへの移籍が噂されたフェルナンド・アロンソは、これまでホンダを非難し続け離脱を仄めかしていたものの、イタリアGP木曜の会見で、態度を一転して長期残留の可能性を示唆し始めた。ルノー自身は勝利マシンを希望するアロンソを受け入れる準備は整っていないと発言、アロンソが18年にルノーに移籍する可能性は極めて低い。

誰がチームメイトでも問題ない、とニコ

ストーブリーグが加熱する中、当のヒュルケンベルグはチームメイトに誰を望んでいるのか?メディアの関心が集まる中、イタリアGPのプレスカンファレンスに出席したヒュルケンベルグに「チームが更なるステップアップを果たすためには、どのようなチームメイトが望ましい?」との質問が飛んだ。

「どうして僕に聞くのさ?それは僕が決断することじゃないよ。たぶんシリル(チーム代表のアビテブール)や首脳陣が決めると思うよ。彼らは競争力のあるドライバーを望んでるんじゃないかな。僕としては誰がチームメイトでもOKだよ。僕は僕自身に集中してるし、すべての物事が正しい方向に進んでいると確信してるよ」

チームメイトについての明言は避けたものの、ヒュルケンベルグはルノーが上昇気流に乗りつつあるのは間違いないと語り、自身の隣の席が競争力のあるマシンを求めるドライバー達にとって魅力的であるとの認識を示した。

「3戦連続して4番目に速いチームだったからかなりいい感じさ。チームはめちゃくちゃ頑張ってるし。毎週末新しいパーツを持ち込んでるんだ。パッケージがまとまってきてるのを感じるし、どんどん良くなってるよ。お陰でマシンをより激しくプッシュできるようになったし自信もついた。全体的にすごくいい感触を持ってるよ」

最有力候補クビサ、突如浮上したサインツ

アロンソのルノー入り話が収束しつつある今、最有力候補はクビサと考えられている。ルノーとしては、クビサのパフォーマンスに問題なければ、パーマーの代わりに起用したい考えだが、先行きは不透明な情勢だ。

将来のチャンピオン候補と高く評価されながらも、ラリー競技中の事故によってキャリアを絶たれていたロバート・クビサは、ルノーの全面的な協力を得て今年立て続けにF1マシンをテスト、フォーミュラ1への復帰を目指している。

ルノーはクビサのパフォーマンスについて、身体的に厳しいとされる今季マシンでのレースディスタンスの走行、単独でのラップタイムにはネガティブな面は確認されていないとしながらも、集団走行時における際どいアクションがあった場合に、右手が不自由なクビサが対応できるかどうか自信が持てていないようだ。

ダークホースはトロ・ロッソのカルロス・サインツ、木曜の会見では自身のキャリアは首脳陣に一任していると明らかにしていた。親チームのレッドブルが、ルノー製エンジンの価格交渉のカードとしてサインツのルノー入りを容認する可能性がある、と一部欧州メディアが報じている。

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