
ハースF1、2027年へラファエル・カマラ起用を正式発表。小松礼雄「確かに特別なものを感じた」
ハースF1チームは10月15日(木)、エステバン・オコンの後任として、2027年よりラファエル・カマラをレギュラードライバーに起用すると発表した。今季のFIA-F2選手権をリードする21歳のブラジル人ドライバーは、ハースと複数年契約を結び、オリバー・ベアマンをチームメイトとして来季にF1デビューを果たすことになる。
カマラ、2027年ハースでF1デビュー
ハースはオコンの後任選びに向け、複数回の旧型マシンテスト(TPC)を実施した。カマラに加え、元アルピーヌのドライバーでハースのリザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハン、トヨタの支援を受ける同じくリザーブドライバーの平川亮、そしてマクラーレン育成傘下のレオナルド・フォルナローリが参加した。
報道によると、最終的にカマラと来季のシートを争ったのはドゥーハンだったという。カマラが高い評判に見合う走りを見せた一方、ドゥーハンも非常に優れたパフォーマンスを発揮し、ハースの経営陣に難しい選択を迫ったとされる。
Courtesy Of Haas
屋外のソファに並んで座り、笑顔で談笑するTGRハースF1チーム代表の小松礼雄と2027年のF1デビューが決まったラファエル・カマラ、2026年10月15日(木)
ハースの小松礼雄代表は、カマラが今季のF2ルーキーシーズンでモナコやモントリオールの予選など、難しい局面で示した速さを評価。また、TPCでの仕事ぶりにも感銘を受けたと説明した。
「ポルトガルでTPCプログラムに参加してもらった時も、マシンを学ぶ時間がそれほど多くない中で、非常にうまく対応できることを示してくれました」と小松代表は語った。
「彼は単に速さを示しただけでなく、自分自身のベストを引き出せる環境を作ることができていました。それは非常に印象的でしたし、彼が走ったラップには確かに特別なものを感じました」
「彼が安心でき、サポートされていると感じられる環境を作り、その能力を本当に最大限発揮できるようにしたいです」
ベアマンに続く即戦力として期待
ハースはF1参戦当初から、フェラーリからエンジンやギアボックスなどの部品供給を受けており、2021年以降はマラネッロにも設計拠点を置いている。
その2021年からフェラーリの育成プログラムで経験を積んできたカマラの加入により、ベアマン続投の正式発表は現時点でないものの、来季は両シートをフェラーリ育成ドライバーが占める見込みだ。
チームオーナーのジーン・ハースは、ベアマンの起用を通じて得た手応えをカマラへの期待につなげた。
「当然ながら、F1は彼がこれまで経験してきたものとは全く異なる挑戦だ。だが、同じくフェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属し、同様の道を歩んできたオリバー・ベアマンの例からも分かる通り、最近の若手はしっかりと準備ができており、即戦力としてチームに貢献できる力を備えている」とハースは語った。
カマラは自身に信頼を寄せたハースと小松代表に謝意を示し、長年にわたりキャリアを支えてきたフェラーリや家族への感謝を述べた。
「F1ドライバーとしてハースに加入できて、本当にうれしい。これは僕のキャリアにとって重要な一歩だ」とカマラは語った。
「今は、この新しい挑戦に向けて、できる限りの準備を整えたいと考えている。学ぶべきことはたくさんある。チームと協力しながら、マシンへの理解を深め、ドライバーとして成長し続けていくことを楽しみにしている」
来季のデビューに先立ち、カマラは11月初めに母国ブラジルで行われるサンパウロGPを含め、今季残りのフリー走行に複数回参加する見通しだ。