
アストンマーティン・ホンダ、公平なグリッド求め対応検討との報道。FIAのミスでストロールに影響か/F1シンガポールGP
アストンマーティン・ホンダは、2026年F1第17戦シンガポールGPのスプリント予選で発生したレースコントロールの操作ミスを受け、今後の対応を検討しているようだ。
イギリスのモータースポーツ専門誌『Autosport』によると、チームは「公平かつ同等の条件」を反映したスプリントのスターティンググリッドを求めており、国際自動車連盟(FIA)が是正措置を取るかどうかを見極めたうえで、さらなる対応を取る可能性を排除しない意向を示していたという。
10月9日(金)のスプリント予選では、フェルナンド・アロンソがSQ2に進んで15番手を確保した一方、ランス・ストロールは18番手でSQ1敗退に終わった。『Autosport』は、今回の問題で特に影響を受けたドライバーの一人としてストロールを挙げている。
オーバーテイクモード不作動、SQ1でアタック条件に差
マリーナベイ市街地コースで行われたSQ1では、フロントウイングを破損したセルジオ・ペレス(キャデラック)のマシンから脱落したデブリを回収するため、セッションが一時赤旗中断となった。
だが、セッション再開時にレースコントロールがオーバーテイクモードを再作動させなかったことで、複数のドライバーが出力不足を訴える事態となった。
予選では通常、オーバーテイクモードが有効化され、通常時よりも有利な電力展開プロファイルを使用できる。
担当者はミスに気付くと27秒間だけモードを再作動させたものの、その後再び解除した。その結果、オーバーテイクモードが有効な状態でベストタイムを記録したマシンと、追加の出力を利用できなかったマシンとの間で、アタック条件に差が生じた。
全車SQ2進出案とSQ1再実施案は実現せず
報道によると、ウィリアムズはSQ1終了後、全22台をSQ2に進めて仕切り直すようレースコントロールに要請した。だがスチュワードは、規則上その措置を取る権限があるか確信を持てず、その要請を退けたという。
SQ1をやり直すよう求める別の要請もあったようだが、タイヤの数が限られているため実現しなかったとされる。
FIAのシングルシーター部門責任者を務めるニコラス・トンバジスは、今回の問題の影響を受けたチームやドライバーと面会した。ストロールと同じくSQ1で敗退したアーヴィッド・リンブラッドを擁するレーシング・ブルズと、2台ともSQ1で脱落したウィリアムズは強い不満を抱いているとされるが、両チームとも予選結果に抗議しない見通しだと報じられている。
一方、アストンマーティン・ホンダは、FIAによる今後の対応を見極めたうえで最終的な対応を決める姿勢を示していたとされる。だが『Autosport』は、スプリント予選結果がさらに変更される見通しはなく、SQ1の結果は現時点では抗議の対象にならないと伝えている。