レイカーズ売却で次はキャデラックF1? オーナー巡る連邦調査で売却観測が飛び火…TWGが声明

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キャデラックF1チームを傘下に置くTWGモータースポーツの親会社TWGグローバルは、創業者兼CEOである米国の億万長者マーク・ウォルター氏を巡って連邦当局による調査が進む中、キャデラックF1を含むモータースポーツ事業の売却を検討しているとの観測を否定した。

連邦調査下で進む資産再編

売却観測が広がった背景には、当局の調査が進む中、ウォルター氏が支配するデラウェア・ライフ・インシュアランスが、問題となっている関連会社向け投資の削減・再編に動き、最大65億ドル規模の資産組み替えを計画していることがある。

このタイミングでウォルター氏は、元ディズニーCEOのボブ・アイガー氏と、トランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシ‌ュナ⁠ー氏の兄弟である投資家のジョシュア・クシュナー氏にNBAロサンゼルス・レイカーズの支配持分を売却することで合意した。

ウォルター氏は2025年6月に支配持分の取得で合意し、同年10月に取引を完了。その際のチーム評価額は100億ドルだったが、今回の取引では125億ドル(約2兆円)と評価されている。これは、プロスポーツ史上最高額とされる。

ウォルター氏が支配するデラウェア・ライフ・インシュアランスと関連会社クリア・スプリング・ライフ・アンド・アニュイティは今年2月、ニューヨーク南部地区連邦検事局から大陪審召喚状を受けた。米国証券取引委員会(SEC)も並行して調査を進めている。

焦点となっているのは、ウォルター氏の関連企業につながる数十億ドル規模の投資について、関連会社・関連当事者との取引として扱うべきものが適切に分類・開示されていたかどうかだ。両社の内部調査では、関連投資の識別や開示に誤りがあったことが判明している。

レイカーズ売却を発端とする売却観測

こうした中、ウォルター氏がレイカーズの支配持分売却に動いたことで、同氏が出資する他のスポーツ事業にも売却を巡る憶測が広がった。

対象にはロサンゼルス・ドジャースやチェルシーFCのほか、TWGモータースポーツ傘下のモータースポーツ事業も含まれる。ただし、ドジャースについては売却予定がないと報じられている一方、チェルシーについてはウォルター氏が自身の持分売却を協議している。

TWGモータースポーツはキャデラックF1に加え、インディカーとフォーミュラEに参戦するアンドレッティ・グローバルなどを傘下に置く。こうした状況を受け、2026年F1第12戦オランダGPの開幕前日に米投資持株会社TWGグローバルが声明を発表した。

モータースポーツ専門メディア『Crash』によると、ゼネラル・モーターズ(GM)のグローバル・モータースポーツ・コミュニケーション担当エグゼクティブ・ディレクターを務めるエイドリアン・アトキンソンが、TWGグローバルを代表して次の声明を読み上げた。

「TWGは、キャデラック・チーム、あるいはTWGモータースポーツのその他いかなる事業についても売却を検討していない」

なお、この約1週間前、キャデラックではグレアム・ロードンに代わってマルチン・ブドコウスキーがチーム代表に就任する人事が発表された。ウォルター氏を巡る調査と時期が重なったものの、現時点で両者を結びつける事実は確認されていない。

なお、TWGモータースポーツのCEOを務めるダン・トウリスは、今週末のオランダGPが行われるザントフォールトには姿を見せず、米ワシントンD.C.で開催されるインディカーの第15戦に出席する見通しだ。

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