フェルスタッペン、F1離別を示唆「精神的に無理」2027年“60対40化”暗雲で急変。サバティカルも否定

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2028年末までレッドブル・レーシングと契約を結ぶマックス・フェルスタッペンが、2027年にF1のパワーユニット規則が変更されない場合、F1を去るとの考えを改めて示した。

フェルスタッペンは今年3月の時点で、今季限りでのF1離脱を検討していると明かしていた。ラップタイムの最適化のために不自然な走り方を強いる現在のパワーユニット規則に対する強い不満が、その根本的な理由だった。

事態は一度、好転したかに見えていた。FIAとFOM、各F1チーム、そしてパワーユニットメーカーは今月初め、現在の問題を解決するため、2027年にハードウェアの変更を導入する案で原則合意に達した。

ICE(内燃エンジン)の出力を燃料流量の増加によって50kW引き上げ、同時にバッテリーの出力を同程度引き下げ、出力の配分を約50対50から60対40へと移行させるという内容だ。

2日間で変わったフェルスタッペンの心境

注目すべきは、フェルスタッペンの心境がカナダGPの週末の中で劇的に変化したという事実だ。木曜日の時点では、原則合意された提案を歓迎し、変更が実施されればF1にとどまるとの意向を示していた。

フェルスタッペンは、自身がF1に望んでいるのは優れたプロダクトが存在することであり、合意案が実現すれば、プロダクトの質は間違いなく向上すると評価していた。

「僕はずっと、自分に良いマシンがあるかどうかは関係ないと言ってきた。重要なのはプロダクトだ。そして、その形ならプロダクトは改善されると思う。だから自然と楽しさも増すと思う」

だが、6番手で予選を終えた土曜日に状況は一変する。

「もしこのままなら、来年は長い一年になってしまう。そんなのは嫌だ」とフェルスタッペンは語った。

「今の規則の下で続けるのは、精神的に無理だ。本当に無理だ」

わずか2日間の間に、2027年に向けた規則変更の見通しは急速に悪化していた。

暗雲漂う2027年の規則変更

前向きな見通しを覆したのは、合意案の詳細を巡るメーカー間の利害対立だった。ハードウェア変更の方針自体は合意されているものの、その実施時期を巡って雲行きが怪しくなっている。

2027年の導入に賛成しているのは、レッドブルとメルセデスの2社のみとみられる。他のメーカーは、新たなレギュレーションの導入を2028年まで延期することを望んでいるとされる。この政治的な駆け引きが、フェルスタッペンのトーンを反転させる引き金となった。

FIAは強硬な姿勢を取り、変更を押し通すべきだというカルロス・サインツの見解について問われると、フェルスタッペンは明確に同意した。

「もちろんだ。賛成する。そしてそれは、スポーツ全体にとってより良いものになる」

サバティカルではなく完全離脱を視野に

もし変更が2028年に先送りされた場合、2027年を休養にあて、翌年に復帰するという道も論理的には存在する。だが、サバティカル休暇の可能性についてフェルスタッペンは明確に否定した。

「いや。ほかにも楽しいことはたくさんある」

フェルスタッペンが見据えているのは、復帰を前提とした一時的な離脱ではなく、F1との完全な離別だ。

その言葉には、現実味がある。フェルスタッペンはカナダGPの前週、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦した。この1年間でノルドシュライフェに足を運んだ回数は6回に及ぶ。

F1という政治的かつ閉鎖的な枠組みとは異なり、純粋な走る喜びに満ちた外の世界での活動を、フェルスタッペンはすでに活発化させている。

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