
アストン・ホンダに激震…ニューウェイ、F1代表を電撃退任か。“レッドブル体制”再現の可能性
アストンマーティン・ホンダのF1チーム代表を務めるエイドリアン・ニューウェイが、就任発表からわずか4ヶ月で同職を退く可能性が浮上した。イギリスの専門誌『Autosport』がいち早く報じた。
報道によれば、ニューウェイはチーム代表の座を離れ、技術面の立て直しに専念する見通しだという。今回の人事が本人の意思によるものか、それともチームオーナーのローレンス・ストロールの判断によるものかは明らかになっていない。ただ、決定は開幕戦後に下されたとの情報がある。
背景にあるのは、開幕2戦で露呈した深刻な信頼性不足だ。ニューウェイが手がけたAMR26は、プレシーズンテストの段階から振動トラブルに直面しており、2戦を終えていまだグランプリレースを完走できていない。ホンダとの新たなワークス体制で迎えた2026年シーズンは、想定外の苦戦を強いられている。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
縁石際を走行するフェルナンド・アロンソのアストンマーティン・ホンダ「AMR26」、2026年3月6日(金) F1オーストラリアGP FP2(アルバート・パーク・サーキット)
後任にウィートリー浮上、“勝利の分業体制”再現か
ニューウェイの後任としてチーム代表に就任する見通しとされているのは、現アウディF1チーム代表のジョナサン・ウィートリーだ。両者はレッドブルで約20年にわたって共闘し、数々のタイトルを築いてきた。
報道が事実であれば、ウィートリーはアウディの本拠地スイス・ヒンウィルを後にし、アストンが本拠を構える母国イギリスへと戻ることになる。ウィートリーがアウディでの職務を開始したのはわずか10ヶ月前のことだ。
アウディでは、F1プロジェクトを統括するマッティア・ビノットと並ぶ双頭体制でチーム運営を担ってきた。だが、その権限は限定的だったとも伝えられている。
ニューウェイが技術面を統括し、ウィートリーがチーム運営を担う形となれば、かつてレッドブルで機能した黄金体制の再現とも言える構図になる。
Courtesy Of Sauber Motorsport AG
ザウバー(アウディ)のジョナサン・ウィートリー新チーム代表、2025年F1バーレーンGP
報道の行方、不透明なままに迫る日本GP
ただし、報道はあくまで見通しの段階にとどまる。ウィートリーの着任時期もアウディとの契約状況に左右されるため、現時点では不透明だ。加えて、ウィートリーとアウディは現時点で正式な合意には至っていないとみられる。
そのため、仮に報道が事実であったとしても、ニューウェイの退任とウィートリーの着任が早期に発表されるかどうかは見通せない状況にある。
アストンの広報担当者は「チームの上級幹部に関するメディアの憶測についてはコメントしない。エイドリアン・ニューウェイは引き続きチーム代表兼マネージング・テクニカル・パートナーとしてチームを率いる」とコメントし、現体制の維持を強調している。
一方でアウディにとっては、シーズン開幕早々にチーム代表を失う可能性が浮上した形だ。内部昇格か外部招聘かを含め、後任人事と組織再編を迫られ得る状況だ。2026年から参戦を開始したばかりのアウディにとって、この時期の代表交代が与える影響は小さくはないだろう。
アウディの広報担当者は「報道については認識している。現時点で公式な発表はない。また憶測についてコメントはしない」と述べた。
情報筋によれば、レッドブルの元チーム代表クリスチャン・ホーナーも今週、ストロールと話し合いの場を持ったが、ニューウェイはホーナーの加入に反対の立場だという。
次戦はホンダのお膝元、鈴鹿サーキットで3月27日~29日に行われる日本グランプリだ。