
アロンソを襲った「手足の感覚喪失」 日本GPを前に問題再燃、アストン・ホンダ連続Wリタイヤ/F1中国GP決勝
アストンマーティン・ホンダは2026年F1第2戦中国GPの決勝レースで、開幕戦に続き2台揃ってチェッカーを受けられなかった。完走への自信を見せていたチームを襲ったのは、システム全停止と、ドライバーの身体的限界を強いるほどの激しい振動だった。
アロンソ、振動悪化で「これ以上は続けられなかった」
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振動トラブルによるリタイアを経てインタビューに応じるフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年3月15日(日) F1中国GP決勝(上海インターナショナル・サーキット)
18番グリッドからスタートしたフェルナンド・アロンソは、1周目にポジションを7つ上げる見事なスタートを決め、一時は入賞圏内をうかがう位置で走行した。
だが、その位置を維持できるだけの競争力はAMR26にはなく、最後尾を走行していた34周目、突如としてクルマをガレージへ戻した。
チームによれば、リタイヤの理由は「振動による不快感」という異例のものだった。オンボード映像には、走行中にアロンソがステアリングから手を離し、痺れを振り払うように手を振る姿も映っていた。
アロンソはレース後、厳しい表情でこう語った。
「厳しかった。今日は今週末のどのセッションよりも振動が酷かった。身体的に、これ以上は走り続けられなかった。手や足の感覚が徐々に失われ始めていたんだ。いい気分ではなかったよ」
また、ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは、依然として振動問題で解決すべきエリアがあると認めた。
「システム面での振動は改善されましたが、ドライバーの快適性という点では依然として問題が残っています。これは日本での次のレースに向けて対処すべき重要な分野です」
システム全停止。ストロールを襲った「暗転」
チームの悪夢はこれだけではなかった。11周目、ランス・ストロールのマシンがコース上に停止し、セーフティーカーが導入される事態となった。ストロールによれば、トラブルは前兆なく訪れたという。
「ターン1に入った瞬間に、すべてのシステムが止まってしまった。エンジンなのかバッテリーなのか、正確な原因はまだ分からない」と、困惑を隠さない。
ホンダ側はバッテリー関連の不具合の可能性を示唆している。一方で、折原伸太郎チーフエンジニアは次のように説明する。
「ランスのリタイアについては現在、根本的な原因を調査中です。HRD Sakuraおよびチームとともに作業を続けていきます」
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上海インターナショナル・サーキットのコーナーを駆け抜けるフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年3月15日(日) F1中国GP決勝
鈴鹿を前に突きつけられた重い課題
次戦はホンダのお膝元、鈴鹿サーキットで行われる日本GPだ。解決の兆しが見えかけた信頼性の問題がレースで再燃したことは、母国ファンの期待を背負うホンダにとって不安材料と言えるだろう。
ストロールは「どんな問題を抱えているのかは分かっているから、取り組み続けるしかない。日本GPに向けてクルマを改善すること、エンジンを含めてね。あらゆる面でクルマのパフォーマンスを追求し続けるしかない」と語り、問題そのものはハッキリしていると主張する。
ただ、課題が明確であっても、ホンダのホームレースまでに残された時間はわずか2週間だ。それまでに信頼性の問題を完全に封じ込められるかどうかが、鈴鹿での週末の行方を大きく左右することになりそうだ。