
キャデラックF1、2026年仕様の漆黒レーシングスーツを公開。TWG AIが初のプライマリーパートナーに
キャデラックF1チームは2月4日、セルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスが着用するレーシングスーツを公開した。ブラックを基調にホワイトのラインを配したシックなデザインで、胸部には「TWG AI」のロゴが大きくあしらわれている。
このロゴが示す通り、キャデラックは同日、TWG AIとの複数年にわたる独占的なAIパートナー契約を締結したことを発表した。TWG AIは、チームの運営母体であるTWGグローバルの先進インテリジェンス部門であり、3月のオーストラリアGPでF1デビューを果たすこのチームにとって初のプライマリーパートナーとなる。
Courtesy Of Cadillac
2026年シーズン仕様のレーシングスーツを着用するキャデラックF1チームのバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレス、2026年2月4日 (2)
TWG AIは、データ、人材、意思決定を統合するエンタープライズ向けAIシステムを提供する企業であり、その技術はキャデラックF1の日常的なチーム運営に組み込まれる予定だ。キャデラックはF1デビュー戦に向け、AIを活用した迅速かつ高精度な意思決定を行う体制の構築を進めていく。
キャデラックF1チーム・ホールディングスのCEOを務めるダン・タウリスは、「我々は初日から、未来志向のチーム作りを目指してきた。TWG AIの技術は、より速く、より賢い判断を可能にし、あらゆるレベルでパフォーマンスを引き出す助けになる」と語った。
また、チーム代表のグレアム・ロードンも、「新チームを一から立ち上げることは、レガシーシステムに縛られることなく、最適な基盤を設計できる貴重な機会だ。TWG AIのアプローチは、その哲学と一致している」と述べ、長期的な視点でのチーム構築を強調した。
キャデラックは2月8日に開催される全米最大のスポーツイベント「スーパーボウル」のCM枠を活用し、記念すべき初のF1マシンのカラーリングを世界初公開する。今回発表されたレーシングスーツのデザインからは、ブラック基調となることが予想される。
NFLの頂上決戦であるスーパーボウルは、昨年の視聴者数が米国テレビ史上最多となる1億2770万人を記録したモンスターイベントだ。ハーフタイムショーの視聴者数は平均1億3350万人に達し、試合そのものに加え、合間に放映されるCMまでもがエンターテインメントとして消費される特異な存在となっている。広告枠を巡る争奪戦は熾烈を極め、30秒枠の相場は約800万ドル(約12億円)とされる。
自動車メーカーがスーパーボウルをモータースポーツ活動のローンチに用いる例は、これが初めてではない。記憶に新しいのは2015年の日産だ。日産はFIA世界耐久選手権(WEC)に投入するLMP1マシン「GT-R LM Nismo」を、スーパーボウルのCMで華々しく発表した。
フロントエンジン・前輪駆動という急進的な設計で注目を集めたものの、結果は惨憺たるものだった。3台体制で挑んだル・マン24時間レースでは、いずれも完走扱いとはならず、プロジェクトはわずか1戦で打ち切られた。