
”青点滅”のアストン・ホンダは周回伸びず、ハミルトンが最速更新/2026年F1バルセロナテスト《最終日》総合結果
新たなレギュレーションが導入される2026年のFIA F1世界選手権シーズンに先立ち、バルセロナで行われた非公開の「バルセロナ・シェイクダウン」が1月31日(金)、5日間の全日程を終えた。
最終日の主役となったのは、セッション終了間際に本テストの全体ベストタイムを塗り替えたルイス・ハミルトン(フェラーリ)と、アストンマーティン・ホンダの新車「AMR26」で初めてコースインしたフェルナンド・アロンソだ。
メルセデスとレーシング・ブルズを除く8チームが参加したこの日、カタロニア・サーキットは朝から慌ただしい空気に包まれた。中でも注目を集めたのは、空力の鬼才エイドリアン・ニューウェイが設計を手掛けたマシンに初めて乗り込んだアロンソの走りだった。
慎重な立ち上がりとなったAMR26の初走行
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
アストンマーティンの2026年型F1マシン「AMR26」のコックピットに座るフェルナンド・アロンソ、2026年1月30日F1バルセロナ・シェイクダウン最終5日目
ライバル勢から4日遅れで、ようやく前日にランス・ストロールの手により初めてコースを周回したAMR26だが、その初走行はわずか5周で打ち切られた。
難しい船出を経て迎えた最終日、アロンソにとってのAMR26での初走行は、極めて慎重な手順で進められた。コースイン直後は前日同様、見慣れない青色の警告灯が車体後方で点滅しており、一定の速度制限が課されているかのような周回を繰り返した。
通常、警告灯は赤色で、ウェットタイヤ装着時やピットレーンでスピードリミッターが作動している場合、あるいはエネルギー回生中やフルパワーで走行していない際など、他車との接触リスクが高まる状況で点灯する。
関係筋によれば、アストンは意図的に速度を抑えたテストプランを組んだため、周囲に注意を促す目的で青色を点滅させていたとされる。
気流計測用のエアロレイクも装着されておらず、パワーユニットや車両システム全体の作動確認に重点を置いた初期段階のプログラムと受け止められる内容の走行が続けられた。
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青色のライトが点滅させながらピットレーン出口に向かうランス・ストロール(アストンマーティン)、2026年1月29日F1バルセロナ・シェイクダウン4日目(カタロニア・サーキット)
周回を重ねるにつれ青色のライトは消灯し、ラップタイムも徐々に縮まっていった。午前のセッション終盤にはソフトタイヤを装着し、1分20秒795を記録。これがこの日のベストタイムとなった。結果として午前に49周、午後に12周の計61周にとどまった。この日、周回数が三桁に届かなかったのは、アストンとキャデラックのみだった。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
カタロニア・サーキットのピットレーンを走行するフェルナンド・アロンソのアストンマーティン・ホンダ「AMR26」、2026年1月30日F1バルセロナ・シェイクダウン最終5日目
ハミルトンが最終盤に全体ベストを更新
タイムシート最上段に名を刻んだのは、セッション残り1時間を切った段階でアタックに入ったハミルトンだ。1分16秒348を記録し、前日にジョージ・ラッセル(メルセデス)がマークしたタイムを0.1秒弱上回った。
午前を担当した僚友シャルル・ルクレールもミディアムタイヤで1分16秒949を記録。ソフトタイヤでメルセデス勢が刻んだベストタイムに肉薄した。燃料搭載量などの影響で単純比較が難しいものの、フェラーリの新車「SF-26」が秘める素性の良さを印象づける内容だった。
ハミルトンに最も迫ったのはランド・ノリスだ。マクラーレンは2日目に燃料システムの問題で走行時間を大きく失ったが、ノリスはルクレールが午前に記録したタイムをわずかに上回り、2番手につけた。午前を担当したオスカー・ピアストリも4番手をマークした。
マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は終日走行を担当し、118周を走破して総合5番手で最終日を終えた。チームにとっては、火曜日にアイザック・ハジャーがクラッシュして以降、初めての走行となった。
周回数で存在感を示したハース
Courtesy Of Haas
カタロニア・サーキットを周回するオリバー・ベアマンのハース「VF-26」、2026年1月30日F1バルセロナ・シェイクダウン最終5日目
この日、最も多くの周回を重ねたのはハースだった。3日目に信頼性の問題を抱えたが、最終日はオリバー・ベアマンが午前だけで105周を走破。午後にはエステバン・オコンが89周を加え、合計195周分のデータを収集した。
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は終日単独でテストを担当し、新たにメルセデス製パワーユニットを搭載した「A526」で164周を消化。総じて前向きな形で5日間を締めくくった。
一方、厳しい立場に置かれたのがウィリアムズだ。2026年を見据え、昨季序盤から開発リソースを今季マシンへ振り向けてきたものの、完成が間に合わず、この重要な最初のテストを欠席する結果となった。
バルセロナでの5日間を終えた各チームは、この後バーレーンへと舞台を移し、合計6日間の公式プレシーズンテストに臨む。
2026 F1バルセロナ・シェイクダウン最終日午前 非公式参考結果
| Pos | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ハミルトン | フェラーリ | 1:16.348 | 0.000 | 67 |
| 2 | ノリス | マクラーレン | 1:16.594 | 0.246 | 86 |
| 3 | ルクレール | フェラーリ | 1:16.653 | 0.305 | 80 |
| 4 | ピアストリ | マクラーレン | 1:17.446 | 1.098 | 80 |
| 5 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:17.586 | 1.238 | 118 |
| 6 | ガスリー | アルピーヌ | 1:17.707 | 1.359 | 164 |
| 7 | オコン | ハース | 1:18.393 | 2.045 | 89 |
| 8 | ベアマン | ハース | 1:18.423 | 2.075 | 106 |
| 9 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 1:19.870 | 3.522 | 81 |
| 10 | ボルトレート | アウディ | 1:20.790 | 4.442 | 67 |
| 11 | アロンソ | アストンマーティン | 1:20.795 | 4.447 | 61 |
| 12 | ボッタス | キャデラック | 1:20.920 | 4.572 | 54 |