
ランス・ストロール、”F1引退寸前報道”に応答 ― ドルゴヴィッチ発言で憶測広がる
ランス・ストロール(アストンマーチン)は、2024年シーズンを前にF1引退を検討していたとする一部報道について、F1第21戦サンパウロGPを前に「フェイクニュース」と一蹴。全面的に否定した。
事の発端は、チームのリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴヴィッチの発言だった。10月に公開されたポッドキャスト『Na Ponta dos Dedos』の中でドルゴヴィッチは、「2024年と2025年に向けた契約を更新したとき、チームのボスとも『2024年にレースシートを引き継ぐ可能性』について話をしていたんだ」と明かした。
さらに「ある時期、ほかのドライバーが続けたくないという話もあって、2023年には実現しなかったけど、シーズン終盤には2024年に僕がレースに出るかもしれないという流れがかなり見えていた」と語り、「ランスが続けない可能性は本当に高かったと思う」と主張。チーム内において、ストロールの去就が一時的に議題に上がっていた可能性を示唆した。
この発言以前には、ブラジルの一部メディアが、ストロールは2度にわたりチームへ引退の意向を伝えたが、父親でありチームオーナーでもあるローレンス・ストロールがこれを拒否したと報じていた。こうした経緯が、憶測を拡大させる形となった。
だが、インテルラゴスに現地入りしたストロール本人は、いずれについても「フェイクニュース」と文字通り、一言で片付けた。
ストロールをめぐっては過去にも類似の噂があった。2023年には「F1を離れテニス選手に転向するのでは」とも報じられたが、本人はその話を笑い飛ばしている。
それでも、近年の不振や淡々としたメディア対応から「モチベーションを失ったのではないか」との声は絶えない。公式には、現行契約は2026年までとされているが、父親がチームオーナーである以上、契約そのものは形式的なものに過ぎないと言うべきだろう。