アストンマーチンF1、日本人元チーフデザイナーを含む上級技術職7名退任か ― ホンダ時代に向け設計部門を再編

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第21戦サンパウロGPを目前に控え、アストンマーチンF1チームが設計部門の大規模な再編を進めていることが明らかになった。現時点で正式発表はないが、同チームの広報担当は再編の事実を認めたうえで「追って発表する」としている。

イギリス公共放送『BBC Sports』を含む複数の海外メディアが報じたところによると、2026年シーズンに向けた新体制構築の一環として、少なくとも7名の上級技術スタッフがチームを離れる見通しだ。

シーズン4戦を残した現在、アストンマーチンは、ウィリアムズやレーシング・ブルズなどの中堅チームに後れを取り、コンストラクターズ選手権7位と低迷している。

ブランダンと羽下氏が退任、空力部門に大きな変化

退任者の中には、2022年にメルセデスから副テクニカルディレクターとして引き抜かれ、今季より空力部門の責任者を務めていたエリック・ブランダンが含まれる。

ブランダンはこれまでレッドブル、フェラーリ、メルセデスで要職を歴任し、特にメルセデス在籍時には黄金期を支えた人物として知られる。

また、元チーフデザイナーの羽下晃生氏も退任すると報じられている。羽下氏はジョーダン・グランプリやフォース・インディアなど、チームの前身時代から設計部門を支えてきたベテランで、アストンマーチンへのリブランド後も中核を担っていた。

今回退任するとみられる空力・設計関連の7名については、グループ内での異動や他チームへの移籍など、今後の去就は不明だが、すでに協議が進められているという。

なお、元最高技術責任者のアンドリュー・グリーンは、2023年シーズン前に研究部門「AMPT」へ異動している。

ニューウェイとカルディーレ主導で新体制構築へ

マネージング・テクニカル・パートナーのエイドリアン・ニューウェイ、そして新たな最高技術責任者(CTO)エンリコ・カルディーレが中心となり、チームは2026年のホンダ製パワーユニット初導入に向けて体制の再構築を進めている。

ニューウェイは今年3月のチーム加入以降、アストンマーチンの技術部門の強みと弱みを分析し、リソース配分の最適化について提言を重ねてきた。

コストキャップ下では開発資源を無制限に投入できないため、たとえばシミュレーションといった重点分野に注力するには、他部門の削減が避けられない。今回の再編も、限られた予算の中でより効果的な体制を築くための施策の一環とみられる。

アストンマーチンは今年初頭から技術部門の拡充を進めていた。

5月にはチーフ・エアロダイナミシストとして、メルセデスからジョアッキーノ・ヴィーノを引き抜き、さらに同じく同月には、ニューウェイのレッドブル時代の側近であるジャイルズ・ウッドをシミュレーションおよび車両モデリング部門の責任者として招聘し、8年ぶりにF1へ復帰させている。

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