FIAが釈明、タイトル争い左右の”メキシコ終盤VSC” ― フェルスタッペン&ピアストリ追撃断たれる

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2025年F1第20戦メキシコGPは、ランド・ノリス(マクラーレン)が後続に30秒以上の大差をつける圧巻の走りで優勝を飾った。だが、レース最終盤に導入されたバーチャル・セーフティーカー(VSC)が物議を呼んだ。タイトル争いの行方を左右する要因となったためだ。

ランキング3位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と、当時の選手権リーダーだったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)による追撃、そして劇的な結末の可能性を断ち切ったVSC導入について、国際自動車連盟(FIA)は「車体は危険な状態にあり、マーシャルがコースに入る必要があったため、レースを中立化する必要があった」と釈明した。

明暗を分けた終盤のVSC導入

71周で争われた決勝レースは、残り2周となった時点でドラマの幕が上がった。カルロス・サインツ(ウィリアムズ)がスタジアムセクションのターン14外側でスピンを喫し、ランオフエリアにマシンを止めた。直後にマシンから煙が上がり、レースコントロールは即座にVSCを発動した。

サインツのマシンは車体の半分がバリアの後方に隠れる位置にあり、一部では「VSC導入は不要だったのでは」との声も上がった。

だがFIAは声明を通じて、依然としてマシンは危険な位置にあり、「火災の報告」もあったため、マーシャルによる回収作業が必要だったと説明。「マーシャルがマシン回収のためにコースサイドへ配置される際、レースを中立化するのは標準的な手順だ」と付け加えた。

VSCはマシンがバリア後方の安全な位置に移動するまで継続され、最終的にファイナルラップで解除。レースはグリーンフラッグ下で締めくくられた。

タイトル争いに影響を与えたVSC

このVSCの導入タイミングが、複数のドライバーの運命を分けた。5番手スタートのフェルスタッペンは、レース終盤にシャルル・ルクレール(フェラーリ)をDRS圏内で猛追。2位浮上を狙う絶好の展開だったが、VSCによって攻撃の機会を失った。それでも3位表彰台を獲得し、確実にポイントを積み上げた。

一方、選手権首位を走っていたピアストリにとっては痛恨の展開となった。オリバー・ベアマン(ハース)をDRS圏内で追い詰めていたが、こちらもVSCにより攻め手を失い、5位でレースを終えた。

ルクレールはレース後、「VSCがなかったら、マックスに抜かれていた可能性が高かった」と振り返った。一方のフェルスタッペンは「これまでセーフティーカーに助けられたことは何度もあるけど、レースというのは勝つときもあれば負けるときもある。そういうものさ」と冷静に応じた。

この結果、残り4戦を前にドライバーズ・チャンピオンシップ争いは一気に様相を変えた。優勝したノリスがわずか1ポイント差でランキング首位に浮上。フェルスタッペンは3位表彰台でポイント差を縮め、5位に終わったピアストリは首位から陥落する形となった。

なお、FIAはレース序盤にも、別のマーシャル関連の問題で批判を浴びている。3周目のターン1では、リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)がコースを横断していた2人のマーシャルと危うく接触しかけるという、極めて危険なインシデントが発生した。FIAは現在、調査を進めている。


2025年F1第20戦メキシコGPの決勝レースは、ランド・ノリス(マクラーレン)が圧巻のポール・トゥ・ウインを飾り、2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続く結果となった。

インテルラゴス・サーキットを舞台とする次戦サンパウロGPは、11月7日のフリー走行1で幕を開ける。

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