角田裕毅、”確信持てぬ接触”でペナ「何ひとつ上手くいかず」最下位―幻と消えた7位入賞

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レッドブル・レーシングの角田裕毅にとって、2025年F1第21戦サンパウロGPは「何ひとつ上手くいかなかった週末」となった。決勝レースでは接触と痛恨のピットミスにより、2度の10秒ペナルティ(計20秒)を受けるという異常事態に見舞われ、完走17台中最下位でレースを終えた。

もしペナルティがなければ7位入賞も見えていただけに、手痛い結果となった。

悪夢の始まり:「確信持てぬ接触」とピットミス

17番手からスタートした角田は、オープニングラップで14番手まで順位を上げる好スタートを見せた。だが、希望はすぐに悪夢に変わる。

6周目のターン8で、前方のランス・ストロール(アストンマーチン)のリアに接触。ストロールはスピンを喫し、角田には10秒ペナルティが科された。だが、角田自身はこの接触に気づいていなかったという。

「うーん…何と言えばよいのか。接触については残念でした。自分では接触したことすら気づいていなかったので、よく分かりませんが、何にせよ彼には申し訳なく思っています」

インテルラゴス・サーキットのターン8でリアを角田裕毅(レッドブル・レーシング)に小突かれスピンするランス・ストロール(アストンマーチン)、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP決勝レースCourtesy Of Red Bull Content Pool

インテルラゴス・サーキットのターン8でリアを角田裕毅(レッドブル・レーシング)に小突かれスピンするランス・ストロール(アストンマーチン)、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP決勝レース

さらに、このペナルティが事態を悪化させる。角田は24周目のピットストップでこの10秒ペナルティを消化しようとしたが、チーム側の「思わぬミス」によりペナルティが適切に消化されなかったと判断されたのだ。

これにより、さらに10秒ペナルティが追加され、レースは事実上終了した。計20秒という重いペナルティがなければ、単純計算では7位入賞の可能性もあっただけに、あまりにも代償の大きいミスとなった。

週末全体を覆った不振の連鎖

この決勝レースの混乱は、角田にとって週末全体を象徴するものだった。

金曜のFP1でのクラッシュに始まり、予選では2度のQ1敗退。決勝でもマシンのパフォーマンスに苦しみ、レース中には「狂ったようなアンダーステア」に見舞われ、無線で激しい不満を訴える場面も見られた。

「本当に残念です。今週末は何ひとつ上手くいかなかったです。何かが上手くいっても、同時に別の何かがダメになるような感じでした。(今シーズンの中でも)最悪の週末のひとつでした。理由は分かりませんが、とにかく全体的にグリップ不足に苦しみました」

アンドレア・キミ・アントネッリドライブするメルセデスW16の前方を走行する角田裕毅のレッドブルRB21、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP決勝(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

アンドレア・キミ・アントネッリドライブするメルセデスW16の前方を走行する角田裕毅のレッドブルRB21、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP決勝(インテルラゴス・サーキット)

一方で、プレスリリースを通しては「最終スティントでは良いペースを見せることができたと思います」と前向きな点を強調し、ピットレーンスタートから3位表彰台に上がったチームメイト、マックス・フェルスタッペンの走りを「驚異的」と称えた。

崖っぷちの最終盤戦へ

2026年のシート残留を懸けた正念場が続く角田にとって、今回のサンパウロGPは忘れたい、それでも糧とするために忘れてはならない週末となった。

悪いことは重なるもので、今回のインシデントによりペナルティポイントは7点まで積み上がった。F1では直近12ヶ月以内に12点に達すると1レースの出場停止処分が科される。

次のポイント失効は2026年6月14日。シーズン残り3戦、1スプリントで5点が追加されると、出場停止となる。角田は、まさに崖っぷちの状況でシーズン終盤戦を戦うことになる。

決勝前のドライバーパレードでカートに同乗するマックス・フェルスタッペンおよび角田裕毅(ともにレッドブル・レーシング)とジョージ・ラッセル(メルセデス)、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

決勝前のドライバーパレードでカートに同乗するマックス・フェルスタッペンおよび角田裕毅(ともにレッドブル・レーシング)とジョージ・ラッセル(メルセデス)、2025年11月9日(日) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)


2025年F1第21戦サンパウロGPでは、ランド・ノリス(マクラーレン)がポール・トゥ・ウインを達成。2位にアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、3位にピットレーンスタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が食い込む結果となった。

ラスベガス市街地コースを舞台とする次戦ラスベガスGPは、11月21日(金)のフリー走行1で幕を開ける。

F1サンパウロGP特集