F1マイアミGPスプリント:角田裕毅が6位昇格入賞、アルボンら上位3名にペナルティ

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4位フィニッシュのアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、7位のリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)、8位のオリバー・ベアマン(ハース)にレース後、ペナルティが科されたことで、角田裕毅(レッドブル)が2025年F1マイアミGPのスプリントで6位入賞を飾り、ポイントを獲得した。

土曜に行われたスプリントは、雨の影響で開始が遅れ、全車がインターミディエイトタイヤを装着してスタートしたが、中盤にかけて路面が急速に乾き、義務ではないものの多くのドライバーがピットストップを行い、スリックタイヤへ交換した。

ベアマン:アンセーフ・リリース

ベアマンはタイヤ交換を終えてガレージから発進する際、ファストレーンを走行していたニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)の進路を塞ぎ、急ブレーキと回避行動を強いた。この件についてスチュワードは、「アンセーフ・リリース」と認定。ベアマンは5秒ペナルティを受けた。

アルボン:SC中の最低タイム違反

また、アルボンはセーフティーカー(SC)導入中のラップで、国際自動車連盟(FIA)供給のECUが設定した最低ラップタイムより速いペースでラップを周回したとして、同じく5秒のタイム加算ペナルティを受けた。

ローソン:アロンソとの接触

さらに、レース終盤にフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)に衝突したローソンには、5秒ペナルティに加えて1点のペナルティポイント(累積6点)が科された。

接触はターン12で発生。ローソンはターン11のアウト側からアロンソをオーバーテイクしようとしたが、アウト側に膨らんでコース外に出た後、再び合流した際にアロンソと接触した。

ルクレール:損傷車両で走行

シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、車体に「重大かつ明らかな損傷がある状態」でレコノサンス・ラップを周回したとして、2025年シーズン1回目となる戒告処分(ドライビング)を受けた。

2025年F1マイアミGPスプリント最終リザルト

上位3台に5秒ペナルティが科されたことで、9位でフィニッシュした角田は、3つ繰り上がりの6位に昇格した。

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 18 36:37.647 8
2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 18 +0.672s 7
3 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 18 +1.073s 6
4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 18 +3.127s 5
5 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 18 +3.412s 4
6 22 角田裕毅 レッドブル・ホンダRBPT 18 +5.153s 3
7 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 18 +5.635s 2
8 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 18 +5.973s 1
9 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ 18 +6.153s 0
10 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ・ホンダRBPT 18 +7.502s 0
11 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 18 +7.522s 0
12 31 エステバン・オコン ハース・フェラーリ 18 +8.998s 0
13 30 リアム・ローソン レーシングブルズ・ホンダRBPT 18 +9.024s 0
14 87 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 18 +9.218s 0
15 5 ガブリエル・ボルトレート ザウバー・フェラーリ 18 +9.675s 0
16 7 ジャック・ドゥーハン アルピーヌ・ルノー 18 +9.909s 0
17 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 18 +12.059s 0
NC 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 13 DNF 0
NC 55 カルロス・サインツ ウィリアムズ・メルセデス 12 DNF 0
NC 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 0 DNF 0

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