ハジャー、初陣はDNS―新人2名とサインツが早々脱落…F1開幕オーストラリアGPは波乱スタート

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2025年FIA-F1世界選手権の開幕戦、オーストラリアGPは、フォーメーションラップ開始直後から波乱の展開となった。レーシング・ブルズのルーキー、アイザック・ハジャーがターン2でスピンし、スタートを前にレースを終えた。

アルバート・パーク・サーキットは雨に見舞われ、さらには気温も低下。レース開始前から難しいコンディションとなっていた。

フォーメーションラップが開始されると、各ドライバーはタイヤの温度を適切に管理しようと試みたが、その過程でハジャーがスピン。リアからウォールに衝突し、ウイングを含む車体後部を破損させてしまった。

デビュー戦をDNSで終えたフランス人ドライバーはクルマから降り、ヘルメットを被ったままパドックへと戻った。ルイス・ハミルトンの父アンソニーは、失意に沈むハジャーに寄り添い、慰めの言葉をかけた。

ハジャーのマシンがコース上にストップしたため、マーシャルによる撤去作業が必要となり、スタート手順は中断された。

フォーメーションラップは現地15時15分に再開され、レースはスタンディングスタートで開始された。

だがオープニングラップでは、ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)がコントロールを失い壁に激突。さらに、昨年のオーストラリアGPウィナー、カルロス・サインツ(ウィリアムズ)も最終コーナーでクラッシュしたため、セーフティーカー(SC)が導入された。

3名がレースを終える中、ランド・ノリス(マクラーレン)がラップをリード。角田裕毅(レーシング・ブルズ)は現在、6番手を走行している。

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