
17番手リアム・ローソン「とにかく遅すぎた」と認める―”予想を超える苦戦”に困惑気味
レッドブル昇格後、初の週末セッションに参加したリアム・ローソンは、3月14日に行われた2025年のF1開幕オーストラリアGPのフリー走行2回目(FP2)で1分17秒640の17番手に終わった。7番手につけた僚友マックス・フェルスタッペンから0.577秒遅れと、厳しい初日となった。
セッション後、ローソンは「感触は良かったけど、とにかく遅すぎた」と率直に認め、「走ったことがない新しいサーキットでの初日だったから、多少の調整は必要だと思っていたけど、これほどとは予想していなかった」と振り返った。
グリップ不足が課題、方向性は未定
FP2ではソフトタイヤを使用したアタックを行ったものの、ローソンのタイムはフェルスタッペンに対してコンマ5秒以上遅れた。原因については「まだはっきりしていない」とした上でローソンは、「もし分かっていれば、すぐに修正できていたはず」と課題の深刻さを示唆した。
「全体的に、ショートランでは必要なタイミングでグリップがなく、ロングランのペースも遅かった。とにかく改善するしかない」
ルーキー勢の中でも苦戦、ハジャーが最上位
6名のF1ルーキーの中では、ローソンの後任であるアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)が6番手と最上位につけた。ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)は14番手、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は16番手となり、ローソンは彼らに続く形となった。
2023年以降、アルバート・パーク・サーキットはFIA-F2選手権の舞台に組み込まれている。そのため、F2出身ドライバーは原則として、F1に到達する前にこのコースを経験しているが、ローソンがF2に参戦していたのはそれ以前だった。
ローソンの後方にはガブリエル・ボルトレート(ザウバー)とエステバン・オコン(ハース)が並ぶ。FP1でクラッシュしたオリバー・ベアマン(ハース)はクルマの修復が間に合わず、FP2に参加できなかった。
「夜通しで作業に取り組み、明日に向けて改善していく」とローソンは語ったが、レッドブルのパフォーマンスには依然として不安が残る。フェルスタッペンも「トップ争いにはまだ届かない」と語っており、チーム全体としての改善が求められる状況だ。
2025年のF1オーストラリアGP初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。オスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢がこれに続く結果となった。
FP3は日本時間3月15日(土)10時30分から、公式予選は同14時から1時間に渡ってアルバート・パーク・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。