フェラーリSF-25を駆るルイス・ハミルトン、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

F1バーレーンテスト《2日目》午前速報:雨の影響で周回数25%減、トップ2が29秒台に

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2025年F1プレシーズンテスト2日目の午前セッションが2月27日に行われ、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が1分29秒379のトップタイムを記録。2番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)に0.399秒差をつけた。二人は唯一、29秒台に入れ込んだ。

この日のバーレーン・インターナショナル・サーキットは上空を灰色の雲が覆い、早朝の雨により各チームは走行時間を失い、計画の変更を余儀なくされた。初日は午前の4時間で全10台が計654周を記録したが、この日は約25%減の488周にとどまった。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:29.379 0.000 45
2 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:29.778 0.399 71
3 カルロス・サインツ ウィリアムズ・メルセデス 1:30.090 0.711 44
4 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:30.430 1.051 40
5 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:30.700 1.321 45
6 角田裕毅 レーシングブルズ・ホンダRBPT 1:30.793 1.414 46
7 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:30.821 1.442 44
8 リアム・ローソン レッドブル・ホンダRBPT 1:31.233 1.854 28
9 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ 1:31.457 2.078 56
10 エステバン・オコン ハース・フェラーリ 1:33.071 3.692 69

今朝の降雨で路面のラバーが流され、グリップレベルが低下。さらに、朝の気温は14度、路面温度も15度と低く、各チームはタイヤの温まり具合やグリップの変化に注意を払いながらセッションを開始した。

開始1時間、ハミルトンがタイムシートのトップに立ったその30分後、雨脚が強まり、一時は全車がガレージに戻る場面もあった。均衡を破ったのはエステバン・オコン(ハース)。チームはインターミディエイトタイヤを履かせ、いち早くコースへ送り出した。今回のテストで雨用タイヤを確保していたのは、ハースとアストンマーチンの2チームのみだった。

レーシング・ブルズの角田裕毅は、大型のエアロレイクを装着して走行を開始し、最終的に46周を走破。トップから1.414秒遅れの6番手で午前のセッションを終えた。午後はアイザック・ハジャーがステアリングを引き継ぐ。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は温度を失ったタイヤでブレーキングが甘くなり、ターン8でニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)の右リアに左フロントをわずかに接触させた。ダメージは最小限で、両者とも一旦ガレージに戻ったものの、すぐにコースへ復帰した。

リアム・ローソン(レッドブル)は午前の走行を早めに切り上げた。ガレージ前は間仕切りで全面が覆われ、通常、クルマからフロアを完全に外す際に行われる措置が取られた。