2024年FIA-F1世界選手権の最終第24戦アブダビGP決勝が現地12月8日にヤス・マリーナ・サーキットで行われ、ランド・ノリスがポール・トゥ・ウインを飾った。この結果、マクラーレンはデビッド・クルサードとミカ・ハッキネンが制した1998年以来、26年ぶりのコンストラクターズ選手権タイトルを獲得した。

ノリスの僚友オスカー・ピアストリは、1周目のターン1でマックス・フェルスタッペン（レッドブル）との接触に巻き込まれた。イン側に飛び込んできたフェルスタッペンの右フロントがピアストリの左リアに接触したことで、両者はスピンを喫し後方へと転落。このアクシデントにより、マクラーレンはノリスが孤軍奮闘する形となった。

フェルスタッペンはこの接触により10秒のタイムペナルティを科されたが、攻めの1ストップ戦略を取って挽回し、6位でフィニッシュした。一方、ピアストリは、フランコ・コラピント（ウィリアムズ）との接触により10秒ペナルティを科され、さらに後手に回ったが、何とかポイント圏内に復帰して10位でフィニッシュした。

逆転タイトルを目指すフェラーリは、カルロス・サインツがノリスに5.832秒差の2位、最後列19番手からスタートしたシャルル・ルクレールは、怒涛のオーバーテイクを繰り広げ3位表彰台に上がったが、マクラーレンには14ポイント及ばなかった。

16番手スタートのルイス・ハミルトンはルクレール同様、数々の追い抜きを通して順位を上げていき、最終周で僚友ジョージ・ラッセルを交わして4位でフィニッシュし、メルセデスでのラストランをドーナツターンで祝った。

ピエール・ガスリーはニコ・ヒュルケンベルグを抑え、中団最上位の7位入賞を果たし、アルピーヌにコンストラクターズ選手権6位を献上した。

フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）は9位。ピアストリがポイント圏内最後の一枠、10位に滑り込んだ。

角田裕毅（RB）はクラッチの不具合により、スタートの蹴り出しで大きく遅れ、1周目に8つのポジションを失い、13位でフィニッシュした。ただ、累積のトラックリミット違反によりランド・ノリス（マクラーレン）に5秒ペナルティが科されたため、最終12位でシーズンを終えた。

僚友リアム・ローソンは、ピットストップ時にタイヤが適切に取り付けられていなかったため、再度のピットインを強いられた。さらに、この件でストップ・アンド・ゴー・ペナルティを受けた挙げ句、レース終盤にはトラブルに見舞われ、最終周にリタイアした。

ローソンに加えて、来季のシートを持たないバルテリ・ボッタス（ザウバー）とコラピント、今シーズン限りでのシート喪失が取り沙汰されるセルジオ・ペレス（レッドブル）の4名が完走を果たせずリタイヤした。

ペレスは1周目にボッタスと接触。早々にレースを終えた。ボッタスはレースを続行したが、レース中盤のバックストレートでタイヤをロックさせ、ケビン・マグヌッセン（ハース）に衝突。30周目にクルマをガレージに入れた。コラピントはピアストリとの接触によりタイヤがパンク。その後、パワーユニットのトラブルに見舞われリタイヤした。

2024年F1第24戦アブダビGP決勝リザルト

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