2024年F1ラスベガスGP《予選》ハイライト動画:パドックを沸かせた”乱高下”のポール争い
2024年のFIA-F1世界選手権第22戦ラスベガスGP予選では、目まぐるしくトップが入れ替わる白熱の展開を経て、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がキャリア通算4回目のポールポジションを獲得した。
予選:ハイライト動画
Q3最初のラップを終えて、ラッセルは後続にコンマ2秒以上の大差をつけた。ポールは揺るぎないかと思われたが、最終ラップに待っていたのは乱高下の展開だった。
まずはマクラーレンの2台が1-2を占拠すると、週末を通して影を潜めていたフェラーリの2台が突如、パフォーマンスを引き上げ、これに取って代わってタイムシートの最上部を独占した。
すると直後に、今度はピエール・ガスリー(アルピーヌ)がその間に割って入り、パドックを沸かせた。
暫定ポールに立ったカルロス・サインツ(フェラーリ)のリードは0.254秒と大きく、これで決まりかと思いきや、ラッセルが最後の最後に1000分の98秒速くフィニッシュラインを駆け抜けた。
角田裕毅(RB)は輝きを放つ7番手を記録したが、チームメイトのリアム・ローソンは15番手のQ2敗退に終わった。
タイヤとリアウイングのドラッグに苦戦するレッドブルは、マックス・フェルスタッペンが5番グリッドを手にした一方、セルジオ・ペレスは1000分の68秒差でローソンに蹴落とされ、痛恨の16番手Q1ノックアウトに終わった。
Q2のチェッカー寸前には、フランコ・コラピント(ウイリアムズ)が最終セクターで大クラッシュを喫した。セッションは即時赤旗終了となり、ウィリアムズFW46は見るも無惨な姿に成り果てた。
FP3:ハイライト動画
気温10℃強という寒さと、ストレートが多いというコース特性から、タイヤを機能させることができるか、グレイニングを抑えることができるかどうかが鍵となった初日に続き、FP3でもシルバーアローが強みを発揮した。今季型W15は暑いコンディションで苦戦してきた。
ラッセルがタイムシートのトップに立った直後、ランス・ストロール(アストンマーチン)がターン12の出口でストップし、赤旗が振られた。ERS(エネルギー回生システム)のトラブルだった。
フェルスタッペンは「ドライブできない。クラッシュしそうだ。左フロントが完全に死んでいる」と訴え、グリップレベルの低さにフラストレーションを抱えたが、それでも1回のみ取り組んだソフトタイヤでの予選シミュレーションでは、ラッセルからコンマ5秒遅れの5番手につけた。
決勝レースは日本時間11月24日(日)15時にフォーメーションラップが開始され、1周6,201mのラスベガス市街地コースを50周する事でチャンピオンシップを争う。DAZNとフジテレビNEXTが生配信・生中継する。