インテルラゴス・サーキットのピットレーンを走行するオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2024年11月1日F1サンパウロGP
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

ピアストリ、土壇場でノリスからポールを奪取!RBは明暗分かれ角田SQ1敗退 / F1サンパウロGP 2024《スプリント予選》結果と詳報

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100kmで競われる2024年FIA-F1世界選手権21戦サンパウロGPスプリントに向けたグリッド争い、スプリント予選(旧シュートアウト)が現地11月1日に行われ、SQ3の最終ラップでオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が僚友ランド・ノリスからポールポジションを奪取した。

RB勢は、リアム・ローソンが8番手を記録した一方、角田裕毅は本人も「驚き」の18番手でSQ1敗退を喫した。

スプリント予選に向けてガレージで車に乗り込む角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年11月1日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

スプリント予選に向けてガレージで車に乗り込む角田裕毅(RBフォーミュラ1)、2024年11月1日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)

ノリスは直前に行われた週末唯一のプラクティスであるFP1だけでなく、SQ1とSQ2を通じてもトップに立ち、ポール最有力候補と見られたが、「ミス」を喫して最終ラップを途中で諦めると、ピアストリが土壇場で1分08秒899のラップを記録。わずか0.029秒差で敗れた。

2連勝と好調の波に乗るフェラーリは、シャルル・ルクレールが3番手、カルロス・サインツが5番手を刻んだ。スプリント連勝記録の継​​続を狙うマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は4番手につけた。

スプリント予選では、SQ3を除いてミディアムタイヤの装着が義務付けられる。日差しに恵まれたFP1とは打って変わり、インテルラゴス・サーキットの上空は薄暗い雲が垂れ込め、雨こそ振らなかったものの、路面温度は10℃近くも低下した。

本大会に先立ち、ピットレーンを含めた4.309kmすべての路面が再舗装されたため、チームにとっては多くの未知数があった。再舗装を経て、高圧水洗浄システムを使用してアスファルトの徹底的な洗浄が行われたため、グリップそのものへの懸念は少なかったものの、以前より黒みがかったことで日射熱の吸収性が上がり、路面温度の急激な変化が予想されていた。

SQ2では大物ドライバーが相次ぎ敗退する波乱があった。

希望が叶って、既に使用済みの別のシャシーに交換したペレスはSQ1でフェルスタッペンを上回るタイムを記録するなど、まずまずの滑り出しを見せたが、SQ2では上手くいかず、最終ラップを開始する前にチェッカーが振られ、13番手で敗退した。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)は僅差ながらもSQ3進出を逃し、11番手に甘んじた。メルセデス勢として唯一、SQ3に駒を進めたジョージ・ラッセルは6番手を記録した。

スプリント予選でレッドブルRB20をドライブするセルジオ・ペレス、2024年11月1日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

スプリント予選でレッドブルRB20をドライブするセルジオ・ペレス、2024年11月1日(金) F1サンパウロGP(インテルラゴス・サーキット)

ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は見事な1ラップペースを発揮し、僚友エステバン・オコンが17番手に留まる中、ローソンを抑えて7番グリッドを持ち帰った。

アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が9番手に続き、吐き気を伴う体調不良で欠場したケビン・マグヌッセンの代役、オリバー・ベアマン(ハース)は、僚友ニコ・ヒュルケンベルグが12番手でSQ2敗退を喫した一方、10番手をマークした。最終ラップが抹消されなければ8番手という結果だった。

アメリカ大陸3連戦を通して苦戦するアストンマーチン勢は、揃ってSQ1を突破できなかった。フェルナンド・アロンソは、バルテリ・ボッタス(ザウバー)より0.117秒遅い16番手に留まり、ランス・ストロールは19番手に終わった。ダブルSQ1敗退を喫したのはアストンだけだった。


スプリントレースは日本時間11月3日(日)26時にフォーメーションラップが開始され、1周4309mのインテルラゴス・サーキットを24周する事でチャンピオンシップポイントを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第21戦サンパウロGPスプリント予選リザルト

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:10.265 1:09.239 1:08.899 16
2 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:09.477 1:09.063 1:08.928 14
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:10.388 1:09.248 1:09.153 18
4 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダRBPT 1:10.409 1:09.489 1:09.219 12
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:10.503 1:09.500 1:09.257 15
6 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1:10.479 1:09.683 1:09.443 15
7 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ・ルノー 1:10.630 1:09.610 1:09.622 15
8 30 リアム・ローソン RB ホンダRBPT 1:10.576 1:09.827 1:09.941 11
9 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:10.366 1:09.844 1:10.078 12
10 50 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:10.442 1:09.629 DNF 12
11 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:10.625 1:09.941 13
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ハース・フェラーリ 1:10.466 1:09.964 8
13 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダRBPT 1:10.392 1:10.024 10
14 43 フランコ・コラピント ウィリアムズ・メルセデス 1:10.470 1:10.275 9
15 77 バルテリ・ボッタス ザウバー・フェラーリ 1:10.861 1:10.595 12
16 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:10.978 6
17 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:11.052 6
18 22 角田裕毅 RB ホンダRBPT 1:11.121 6
19 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:11.280 6
20 24 周冠宇 ザウバー・フェラーリ 1:12.978 5

コンディション

天気曇り
気温22℃
路面温度42℃

セッション概要

グランプリ名 F1サンパウロGP
セッション種別 スプリント予選
セッション開始日時

サーキット

名称 インテルラゴス・サーキット
設立 1936年
全長 4309m
コーナー数 15
周回方向 反時計回り

F1サンパウロGP特集