ラッセルの失格原因は1ストップか「我々は金曜にそれを確認した」とレッドブル、メルセデスの”ミス”を指摘
ジョージ・ラッセルが2024年のF1ベルギーGPで失格処分を受け優勝を剥奪されたのは、メルセデスがタイヤの摩耗量に関する「計算ミス」を犯したためだとレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は考えている。
ラッセルはスパ・フランコルシャンで行われた44周のレースでトップチェッカーを受けたものの、レース後の計量検査でクルマが最低重量を1.5kg下回っていたため、技術規定違反により失格となった。
スチュワードによる裁定が下される前、メルセデスのトト・ウォルフ代表は「レースの大半でタイヤを1セットしか使わなかったからではないかと考えている」と述べ、逆転優勝を可能たらしめた1ストップ戦略が仇となった可能性に言及した。
ホーナーは、1ストップを採用したことでラッセルのタイヤのゴムが「1kg以上」失われたのは「間違いない」として、「我々は金曜にそれを確認した」と語った。
「しかしながら、(規定で義務付けられている燃料の)サンプル採取のためには十分な燃料を積まなければならない。そうでなければ燃料をバラストとして使っていることになる」
「ジョージにとっては本当に悲しいニュースだが、彼らの計算ミスであることは明らかだ」
ラッセルの失格により、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは最終リザルトでそれぞれ4位と7位に昇格した。
重量不足はパフォーマンス上のアドバンテージに繋がるものだが、ラッセルの失格により繰り上がりの3位表彰台を獲得したシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、仮に規定を遵守していたとしてもラッセルの勝利に変わりはなかったと考えている。
「彼らは今日、本当に素晴らしい仕事をしてみせた。重量の差が理由じゃない。彼らが今日、他よりも強いチームだったから勝ったんだ」とルクレールは語る。
「もちろん、こういった事態に対して例外を認めるのは難しいことだし、失格になったのは理解できる」
「ラッセルもメルセデスも素晴らしい仕事をしただけに残念だよ」