フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)、2024年6月29日F1オーストリアGPスプリント
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited

出場停止に近づくアロンソ、周冠宇との衝突で「全責任」を問われWペナルティ…来年3月まで失効点なく

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周冠宇(ザウバー)との衝突事故によりフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)は10秒ペナルティのみならず2点のペナルティポイントを科された。過去12ヶ月間の累積点は8点に達し、1レースの出場停止に向けて危険水域に足を踏み入れた。

アロンソの累積8点の内、最も古いものは、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の単独クラッシュを招いたとして今年のオーストラリアGPで科された3点であり、来年の3月まで失効するペナルティポイントは1点もない。

つまり、今シーズンの残り13戦に加え、来年の3月23日に予定されている中国GPまでの計15戦の間にあと4点を加算すると、自動的に1レースの出場停止処分となる。

20周目の13番手争いの最中、ダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)にイン側を突かれ周冠宇がポジションを失ったその瞬間、好機と見たアロンソもこれに続いてターン3のイン側に飛び込んだ。

しかしながら止まり切れず、タイヤスモークを上げてザウバーの右脇腹に突っ込むこととなり、ホイール同士が接触したため周冠宇は軽く宙に浮きコース外に弾き飛ばされた。

ジョニー・ハーバートを含む4名のスチュワードは「かなり遅いタイミングで追い越しを試みた」と指摘し、「全責任」はアロンソにあると結論付けた。

17位でレースを終えた周冠宇は「フェルナンドが急降下爆撃を試みてきた」と振り返り、「彼は単に深くまで突っ込みすぎて僕にぶつかったんだと思う。おかげでクルマは酷いダメージを負ったけど、幸運にもレースを続けることができた」と付け加えた。

18位でフィニッシュしたアロンソはレースを総括するよう求められると「難しいレースだった。ペースが上がらないときは別の戦略を試すしかない。そこで3ストップを試してみたものの、ロックアップしてターン3で冠宇に接触してしまいペナルティを受けた」と語った。

「ただ結局のところ、ポイント圏外だったからペナルティによって結果が変わったとは思わない。でもペース不足で臨む71周のレースは本当に長かった」


2024年F1第11戦オーストリアGP決勝レースでは3番グリッドからスタートしたジョージ・ラッセル(メルセデス)が通算2勝目を上げた。2位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位表彰台にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が滑り込んだ。

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