予選11番手を経て報道陣の質問に答えるダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)、2024年6月29日(土) F1オーストリアGP(レッドブル・リンク)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

”混ぜ合わせ”のVCARB 01でトップ10に肉薄したダニエル・リカルド「もちろん悔しい。でも…」と笑顔

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ダニエル・リカルド(RBフォーミュラ1)は新旧スペックが混在した「混ぜ合わせ」のVCARB 01でF1オーストリアGP予選に臨み、ポイント圏内を射程に入れる11番グリッドを持ち帰った。

初日午後のスプリント予選では16番手でSQ1敗退を喫したものの、24時間後のグランプリ予選でリカルドは、Q3まで僅か1000分の15秒の11番手を刻んでみせた。

僅差でQ3を逃した心境について問われたリカルドは「もちろん、悔しいよ。でも、悔しさには2種類あると思うんだ。少なくとも今回の悔しさは、どちらかというとポジティブなものだと言えると思う」と笑った。

「だってほんの僅かの差でQ3を逃したことにガッカリするっていうことは、昨日から大きく前進したってことだからね」

「確かに僅差だったけど、このサーキットではそんなもんだよ。1周がすごく短いからね。もちろん悔しいのは確かだけど、少なくとも今日は争いに絡めた。それは誇りに思うべきことだと思う」

スペインGPで導入されたアップグレード・パッケージが不発に終わったことでRBは、スプリントを犠牲にする覚悟でオーストリアGPの週末を使い、新スペックと旧スペックを組み合わせて様々なテストに取り組んだ。

車両パフォーマンス部門のチーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリによると、スプリントを通して収集した23周のロングランデータを元にRBは、予選に向けてセットアップを変更した。

決勝に向けてのVCARB 01は一体、どのようなセットアップになっているのだろうか? 英Motorsport Weekによるとリカルドは、新旧の「混ぜ合わせ」状態であると明かし、クルマの状態はスペインGPの週末と比べて「間違いなく良くなっている」と評価した。

「今朝のスプリントレースを経て、さらに微調整を行った結果、クルマの状態はさらに良くなったように思う」

「これが明日のレースでも良い結果に繋がることを願っているけど、燃料は満タンになるし、路面温度も高くなるかもしれないし、アルピーヌのペースがどうなるかも分からないし、まぁ、それは希望だね」

「2ストップになるといいな。コースコンディションを考えると多分、そうなると思うけど。チームによってはミディアムを2セット、あるいはハードを2セット温存してると思うけど、それが決定的な要因になるかもしれない」


2024年F1オーストリアGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にジョージ・ラッセル(メルセデス)が続く結果となった。

決勝レースは日本時間6月30日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4318mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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