シーズン9戦目となる2024年F1世界選手権カナダGPが6月7日に開幕を迎え、雨と赤旗の影響で走行時間が限られる中、ランド・ノリス（マクラーレン）が金曜1回目のフリー走行でトップに立った。角田裕毅（RB）は12番手という結果だった。

暖かく湿った空気が流れ込んだ事から、今週のモントリオールは大気が不安定で、セッション開始前に雨と雹が降り始めた。

開始時刻には止み日も差し始めたが、コース上の水溜りの除去や落ち葉の清掃のためピット出口は一時的に閉鎖された。ピットがオープンとなったのは開始約20分。インターミディエイトタイヤを履いたルイス・ハミルトン（メルセデス）とフルウェイトを履いたバルテリ・ボッタス（ザウバー）が先陣を切ってコースインした。

再舗装された路面と水溜りの組み合わせは事故を招くに十分で、周冠宇（ザウバー）はターン5でクルマのコントロールを失いバリアに衝突。残り30分を切ったところで赤旗が振られた。

5分ほどの中断を経てセッションは再開されたが、週末を通して雨が予想される中、コースは急激に乾いていき、タイヤを温存すべく半数以上のチームがガレージに留まった。ウェット下で最速を刻んだのは、僚友カルロス・サインツを僅差で上回ったシャルル・ルクレール（フェラーリ）だった。

残り5分を切る頃にはレーシングラインが徐々にドライとなり、全車がソフトタイヤを履いてコースに向かった。とは言え、路面の一部は依然として濡れており、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）が「ちょっとしたオフロード旅行」に繰り出すなど、雨水を大量に含んだ芝に飛び出したり、シケインを曲がれずエスケープに逃れるマシンが多く見られた。

誰にとっても頭の痛いセッションとなったが、最も悔しい思いをしたのはエステバン・オコンに代わってA524をドライブしたジャック・ドゥーハンだろう。折角の機会にも関わらず、アレックス・アルボン（ウィリアムズ）と並びタイムを記録できずに終わった。

FP2は日本時間6月7日(金)28時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第9戦カナダGPフリー走行1（FP1）リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1カナダGP特集