第108回インディ500のプラクティス5が予選を翌日に控えた現地2024年5月17日(金)に行われ、コルトン・ハータ（アンドレッティ）が234.974mphを刻んでシングルラップ総合トップに立った。佐藤琢磨（レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング）は9番手につけた。

ターボのブーストが引き上げられ、約100馬力が追加された”ファストフライデー”では全車が大きくスピードを引き上げた。

予選シミュレーションとしての4周平均ラップでは、ディフェンディング500王者のジョセフ・ニューガーデンが平均234.063mphを記録してトップに立ち、ペンスキー勢がトップ3を独占。アレクサンダー・ロッシとパトリシオ・オワードのマクラーレン勢を抑えた。

前日はマーカス・エリクソン（アンドレッティ）とリーヌス・ルンドクヴィスト（チップ・ガナッシ）の2名がクラッシュを喫したが、この日はノーラン・シーゲル（デイル・コイン）のエアボーン1件に留まった。

シーゲルは予選シムの3周目のターン2出口で派手なスピンを喫してアウト側の壁に衝突。進行方向にリアを向けたまま路面を滑走し、その後、フロア下に空気が入り込んだ事で宙を舞い、逆さまになって路面に叩きつけられた。

エアロスクリーンに守られた事もあり、幸いにもシーゲルはレスキューチームの助けを借りてクルマを降りたが、走行わずか15周に留まり、シングルチャート最下位に沈んだ。

昨年のインディ500ポールシッター、アレックス・パロウ（チップ・ガナッシ）はエンジントラブルに見舞われシングル総合24番手に留まった。

イベント5日目となる18日(土)は現地午前8時30分から9時30分までのプラクティスに続き、11時から17時50分まで予選が行われる。13～30番グリッドは土曜に決定される。日曜には予選落ちを決するラストロー・シュートアウト、トップ12、ファスト6の各予選セッションが行われる。