交代劇再び?マルコ、開幕2戦を経て角田裕毅を評価する一方 リカルドに警告
2024年シーズンの開幕2戦を経てレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、角田裕毅を評価する一方、「早急に解決策を見出す必要がある」とダニエル・リカルドに警告を発した。
セルジオ・ペレスの後任として2025年のレッドブル復帰を目指す34歳のオーストラリア人ドライバーは、開幕2戦を経て予選、決勝レースの双方でRBのチームメイトの後塵を拝し続けている。
来季もペレスがマックス・フェルスタッペンの隣に座るかどうかに依るところが大きいが、それでもRBが2025年も現行のドライバーラインナップを維持する可能性は低い。
サウジアラビアでのオリバー・ベアマンのように、リアム・ローソンは昨年の代役参戦で自身の才能がF1シートに相応しい事を証明した。有望な若手をもう1年、遊ばせておく余裕はレッドブルにはないと言える。他チームに奪われかねない。
ジェッダでの週末を経てマルコは「SpeedWeek」に寄せたコラムの中で次のように綴り、2戦連続でチームメイトを上回った角田裕毅の速さを評価する一方、期待されたパフォーマンスを発揮できていないリカルドに対する失望を表明した。
「ユーキにとってもダニエルにとっても、今シーズンは多くが懸かっている。ユーキの予選パフォーマンスは本当に良かった。ダニエルは早急に解決策を見つけ出さなければならない」
マルコが容赦なくシーズン途中にドライバーを変更する人物である事は誰もが知るところだ。ニック・デ・フリースが僅か10レースで解雇されたのは昨年の事だった。
RBが未だチャンピオンシップポイントを獲得できていない要因の1つは「VCARB 01」にある。角田裕毅は開幕バーレーンGPで11番手、第2戦サウジアラビアGPでは9番手と、ともに入賞を射程に入れる好位置を確保したが、レースではポジションを落とした。
マルコは「少なくともツノダは予選で本当に上手くやっており、彼らは最初のスティントでポイント圏内を走行するが、その後は後退していくばかりだ…」と指摘する。
「スピードを維持できていない。タイヤに負担をかけすぎているのか、それとも他に原因があるのか、それを突き止める必要がある」