若手と中堅入り交じる全12名、平川亮を含む2024年F1リザーブドライバーの顔ぶれ
2024年シーズンのフル参戦契約を持つF1ドライバーは昨年と全く変わらぬ顔ぶれだが、リザーブドライバーはこの限りではない。ウィリアムズを除く全てのチームがレギュラードライバーの不測の事態に備えてバックアップ体制を準備。6名の新顔が加わった。
その多くはFIA-F2選手権で成功を収め、あるいは将来の輝かしいキャリアに足るだけの才能があると見出された若手ドライバーだが、一部にはかつて失ったF1シートへの復帰を願い、チャンスの時を待ち続ける者、他カテゴリで優れた実績を持つ者もある。
レッドブル | リアム・ローソン |
---|---|
メルセデス | ミック・シューマッハ |
フレデリック・ヴェスティ | |
フェラーリ | オリバー・ベアマン |
アントニオ・ジョビナッツィ | |
ロバート・シュワルツマン | |
マクラーレン | 平川亮 |
パトリシオ・オワード | |
アルピーヌ | ジャック・ドゥーハン |
RB | リアム・ローソン |
ザウバー | テオ・プルシェール |
ゼイン・マローニ | |
ハース | ピエトロ・フィッティパルディ |
オリバー・ベアマン | |
ウィリアムズ | ー |
レッドブルとRB
レッドブルとビザ・キャッシュアップRBでリザーブ・ドライバーを務めるのはご存知、リアム・ローソンだ。昨年は骨折負傷したダニエル・リカルドに代わってF1デビューを果たし、パドックに強烈な印象を残した。
メルセデス
メルセデスはアルピーヌのWECプログラムとの二足の草鞋を履くミック・シューマッハに加え、昨年のF2準優勝のジュニアドライバー、フレデリック・ヴェスティをラインナップに迎えた。
フェラーリ
スクーデリア・フェラーリは何処よりも多い3名のリザーブを擁する。ロバート・シュワルツマンと元アルファロメオF1のアントニオ・ジョビナッツィに加えて、新たに加わったのは昨年、ハースで週末デビューを果たし、力強いラップを見せたオリバー・ベアマンだ。
アストンマーチン
アストンは今季も2022年のF2チャンピオン、フェリペ・ドルゴヴィッチを起用する。ドルゴビッチはリザーブ・ドライバーとしてグランプリ週末に帯同する傍ら、英国シルバーストンのファクトリー、AMRテクノロジー・キャンパスでシミュレータによる開発作業に取り組み、車体開発とアップグレードの評価を支援する。
マクラーレン
マクラーレンのラインナップに並ぶのはいずれも新顔。ル・マン24時間ウィナーで世界耐久選手権王者の平川亮と、インディカードライバーのパトリシオ・オワードだ。F1マシンの走行経験が限られる平川亮は、マクラーレン・テクノロジー・センターでのシミュレーター作業及び、MCL35Mテストプログラムに取り組む。
アルピーヌ
アルピーヌは昨年に引き続きジャック・ドゥーハンを起用する。昨年のアブダビGPでは若手走行枠からFP1に参加。ローガン・サージェントとのニアミスに見舞われ、もう少しで人生最大のアクシデントに見舞われるところだった!」と不満をあらわにした事が記憶に新しい。
ザウバー
ステイクF1チームの仮面を被るザウバーは、昨年のF2チャンピオン、テオ・プルシェールに加えて、今年、ロダンモータースポーツで宮田莉朋のF2チームメイトを務めるゼイン・マローニを新たにリザーブとして起用した。
ハース
4年目を迎えるピエトロ・フィッティパルディと共に、新たにハースのリザーブドライバーに就任したのはベアマンだ。フィッティパルディのインディカー参戦を受け、18歳のイギリス人ドライバーはフェラーリとハースのリザーブを兼任すると共に、エミリア・ロマーニャ、スペイン、イギリス、ハンガリー、メキシコ、アブダビの計6戦のFP1でVF-24をドライブする。
ウィリアムズ
ウィリアムズは今年も自前のリザーブ・ドライバーを用意しておらず、必要に応じてメルセデスから借り受ける見通しだ。2022年には当時、メルセデスのリザーブを務めていたニック・デ・フリースがアレックス・アルボンの代役を務め、翌年のアルファタウリのシートを掴んだ。