角田裕毅、他車の妨害を非難「かなりの影響があった」0.044秒及ばずF1サンパウロGP予選Q1敗退
16番手でQ1敗退を喫した2023 F1第21戦サンパウロGP公式予選を経て角田裕毅(アルファタウリ)は、他車の妨害によりクリーンエアーを受けてラップを走る事ができず、それによってかなりのタイムを失ったと振り返った。
角田裕毅はQ1のチェッカーが振られた時点で14番手につけていたが、最後の最後にエステバン・オコンに蹴落とされ、15番手通過に0.044秒及ばなかった。1000分の6秒遅れの17番手には僚友ダニエル・リカルドが並んだ。
ノックアウトを経て角田裕毅は無線を通して声を荒らげ、放送禁止用語を口にし、ルイス・ハミルトン(メルセデス)の名前を3度に渡ってフルネームで連呼。ペナルティを要求した。スチュワードは両者に関するインシデントを記録・調査しておらず、角田裕毅がハミルトンの何に不満を抱いていたのかは明らかではない。
また、ガレージからコースに出る際に、ピットレーン上でアルピーヌに進路を塞がれる場面もあった。
セッションを振り返るよう求められた角田裕毅は「最後のラップでクリーンエアーを得る事ができませんでした。他車(複数台)による多くの妨害があったと思います。それによって(ラップタイムに)かなりの影響がありました」
「なので、最大限のパフォーマンスを発揮できたとは思っていませんが、正直に言えば、今日はペースがあまり良くなかったため、たとえQ1を突破したとしても、おそらくQ2止まりだったと思います」
「何が起きていたのかを見直して、今後に向けて検討する必要があります」
チーフ・レースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「今日はQ2進出に足る十分なペースがなかった。コンマ1秒に満たない差で逃した事を思うと苛立たしい。メキシコの時ほどの競争力がないことは分かっていたが、それでも今日の結果以上のものを期待していた」と振り返った。
予選は厳しい結果に終わったが、2日目にはシュートアウトとポイントが得られるスプリントが予定されており、挽回のチャンスは残されている。
ただし予選でのガレージアウトと同時にクルマがパルクフェルメ下に置かれたため、大幅にセットアップを変更することはできず、ドライバーたちは手持ちのツールとスキルでクルマからパフォーマンスを引き出さなければならない。
2日目以降の改善の見通しについて角田裕毅は「簡単なことではありませんが、自分自身とクルマの双方の観点から最善を尽くすつもりです」と語った。
「セットアップを変更する事ができないため、クルマのパフォーマンスを引き出す事が求められます。自分自身を改善できるようベストを尽くします」
2023年F1サンパウロGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手にランス・ストロール(アストンマーチン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間11月5日(日)26時より行われる。イベント2日目の4日(土)はシュートアウトとスプリントが行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。