2位表彰台に上がった前戦カタールGPから一転、オスカー・ピアストリ（マクラーレン）はスプリントを含めてF1第19戦アメリカGPで入賞を果たせず、ノーポイントで米国を後にする事となった。

10番手スタートのピアストリは1周目に6番手にまでポジションを上げ、最高のスタートを切ったものの、オープニングラップでエステバン・オコン（アルピーヌ）と接触した事でラジエーターを損傷。10周目にリタイヤした。

ダメージについてチーム代表を務めるアンドレア・ステラは「1周目の接触により冷却システムが損傷し、これによってエンジンがオーバーヒートしてしまった。力強い結果で終えられたはずであるだけに本当に残念だ」と説明した。

「リタイヤするまで彼はフィールドを通じて大きく順位を上げていた。クルマにダメージがあったにも関わらず今日のペースは（スプリントより）遥かに良かった。だからオスカーのパフォーマンス改善には満足している。メキシコでは立ち直るだろう」

スプリントではタイヤの扱いを誤ってポイント圏外から転落し、レースでは56周の1周目の走りがリタイヤを招く結果となった。ピアストリは、COTAでの厳しい週末はドライバーとして成長する上で大きな糧になると主張する。

「残念ながら、わずか10周でクルマをリタイヤさせなければならなかった。良いスタートを切って幾つかポジションを上げたものの、ウォーターリークがあってレースは終わってしまった。決して楽な週末じゃなかったけど、それでも多くの学びがあった」

「僕らは昨日から一歩前進し、改善することができたけど、僕が望むレベルのパフォーマンスは発揮できなかった」

「人間形成という観点で、ルーキーシーズンとしては本当に重要な週末になった。今週末から学んで、次のメキシコで勢いを取り戻したい」

2023年F1第19戦アメリカGP決勝レースでは、6番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン（レッドブル）が今季15勝目を飾った。2位はルイス・ハミルトン（メルセデス）、3位表彰台にはランド・ノリス（マクラーレン）が滑り込んだ。

エルマノス・ロドリゲス・サーキットを舞台とする次戦メキシコシティGPは10月27日のフリー走行1で幕を開ける。

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